ダイヤモンド (BUMP OF CHICKENの曲)

BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKEN - ダイヤモンド

BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKENのメジャーデビューシングルとして2000年9月20日にトイズファクトリーからリリースされた「ダイヤモンド」。通算2枚目のシングルとなるこの作品は、彼らの音楽キャリアにおける重要な一歩を刻みました。

概要

メジャーデビュー作であるこのシングルは、タワーレコードでの購入特典として、初回プレス分には鉛筆キャップ（全4種類）が付属しました。ジャケットの文字は、ボーカルの藤原基央が製図用インクを使い、指で書いたものです。当初、ダイヤモンドそのものを描くように指示されたものの、見たことがないという理由から描けなかったというエピソードが残されています。また、歌詞カードの裏にはバンドのロゴとメンバーの名前が記載されていますが、ドラム担当の升秀夫の名前のみ「H.Massu Hidewo（ヒデオ マッス ヒデウォ）」と表記されている遊び心も垣間見えます。

「ダイヤモンド」は、メジャーデビュー後にリリースされたシングルの中で、唯一累計売上が10万枚を下回っています。しかし、次作「天体観測」の大ヒットの影響もあり、オリコンチャートには47週にわたってランクイン。これは「supernova/カルマ」に次ぐ、彼らの楽曲の中で2番目に長いロングヒットとなりました。

収録曲

全曲、藤原基央が作詞・作曲、BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKENが編曲を手掛けています。

1. ダイヤモンド
(4:31)
メインの楽曲として「ラフ・メイカー」とどちらを選ぶか最後まで迷った末に、よりメッセージ性の強い「ダイヤモンド」が選ばれました。藤原はこの曲を制作する際、大声で歌いながらでないと作れなかったと語っており、その際には近隣住民から騒音の苦情を受けたというエピソードも明かしています。
2024年1月2日、3日に日本テレビ系列で放送された『第100回東京箱根間往復大学駅伝競走』内で、「ダイヤモンド」を使用したサッポロビール(株)のCMが放映され、再び注目を集めました。

2. ラフ・メイカー
(3:39)
「ダイヤモンド」と最後までメインの座を争った楽曲。まるで小説のような歌詞と、その内容の面白さで一時話題となりました。歌詞に登場する「俺」は藤原本人を指しており、「ラフ・メイカー」は藤原の心情を表現しているのではないかという説も存在します。この楽曲に登場する「ラフ・メイカー」の正式名称は「グリーフウォーカー・ラフメイカー」であり、『THE LIVING DEAD』に登場する「語り人」と同一人物ではないかという考察もされています。

隠しトラックとして「オゴマメ」（作詞・作曲:BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKEN）が収録されています。これは「巨人ソドップの唄」とも呼ばれています。

収録アルバム

『jupiter』（#1）
* 『present from you』（#2）

「ダイヤモンド」は、BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKENの原点を感じさせる、メッセージ性と遊び心に満ちた作品です。

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