ダイヤモンドトレール

ダイヤモンドトレール（通称ダイトレ）は、1970年に大阪府が整備した、大阪府、奈良県、和歌山県の県境に位置する金剛・葛城山系の稜線を結ぶ全長約45kmの自然歩道です。大阪環状自然歩道の一部を構成しています。

名称の由来

ダイヤモンドトレールという名前は、その名の通り金剛石（ダイヤモンド）にちなんでおり、1972年に命名されました。

コース概要

コースは、北は屯鶴峯（どんづるぼう）から南は槇尾山まで、二上山、岩橋山、大和葛城山、金剛山、岩湧山などを経由します。関西地方を代表する縦走路として知られ、六甲縦走や比良縦走と並び称されます。

健脚なハイカーであれば一日で全コースを走破することも可能ですが、コースの途中にはエスケープルートが多数存在し、交通の便も比較的良いことから、通常は数回に分けて縦走するのが一般的です。体力や経験に合わせてコースを分割し、無理のない計画を立てることが重要です。

主要な経由地

以下に、ダイヤモンドトレールの主要な経由地を北から順に示します。

屯鶴峯 - ダイヤモンドトレール起点の石碑があります。
二上山
竹内峠
平石峠
岩橋山
大和葛城山
水越峠
白雲岳（王山）
金剛山
伏見峠
久留野峠
北山、中葛城山
高谷山
千早峠（五条峠）
神福山
谷尻峠
行者杉 - 大阪、奈良、和歌山の三県境に位置します。
杉尾峠
タンボ山
行者祠（西ノ行者）
山ノ神
紀見峠
根古峰
岩湧山
キトラ山
扇山
ボテ峠
番屋峠
槇尾山

楽しみ方

ダイヤモンドトレールは、四季折々の自然を満喫できるだけでなく、歴史的な史跡や眺望スポットも点在しています。山頂からの眺めは格別で、天候の良い日には遠く淡路島や四国まで見渡せることもあります。また、コース沿いには寺社や史跡も多く、歴史探訪も楽しめます。

注意点

ダイヤモンドトレールは、比較的整備されたコースですが、一部急な登り下りや岩場、滑りやすい箇所も存在します。トレッキングシューズやストックなどの装備を整え、十分な体力と注意が必要です。また、天候の変化に備え、雨具や防寒具なども忘れずに持参しましょう。

イベント

毎年4月には、「大阪府チャレンジ登山大会」が開催され、多くのハイカーで賑わいます。

関連情報

金剛山地
和泉山脈
葛城二十八宿

外部リンク

ダイヤモンドトレイル縦走大会
ダイヤモンド・トレール - 金剛山登山情報

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