ダイヤモンド・リング (プロレス)

ダイヤモンド・リング：健介オフィスが手掛けたプロレス団体の軌跡

ダイヤモンド・リングは、2000年代に活動した日本のプロレス団体。健介オフィスが運営し、佐々木健介、北斗晶、中嶋勝彦を中心に構成された「健介ファミリー」から発展しました。本項では、その設立から終焉までの歴史、所属選手、そして主要な興行について解説します。

健介ファミリーの誕生と健介オフィスの設立

事の発端は、2003年12月、佐々木健介がWJプロレスを退団したことでした。無一文となった健介は、天龍源一郎のアドバイスを受け、妻である北斗晶をマネージャーに迎え、フリーのプロレスラーとして活動を開始。そこに、WJからデビューしたばかりの中嶋勝彦が加わり、2004年に「健介ファミリー」が結成されました。

2005年11月15日、北斗晶はユニットのマネジメント会社として「健介オフィス」を設立。これにより、健介ファミリーは健介オフィス所属となり、同社はプロレスプロダクションとしても活動を開始します。女子プロレスラー出身者が男子団体の社長に就任するのは、当時としては初の試みでした。

ダイヤモンド・リングとしての展開と終焉

2012年1月11日、健介オフィスは興行名を「ダイヤモンド・リング」に改称し、プロレス関連事業も同名称に改組。健介オフィスがマネジメント業務を、ダイヤモンド・リングがプロレス興行運営を担うという体制となりました。

しかし、2014年2月11日、佐々木健介が現役を引退。その後、団体の先行きが注目されましたが、同年3月9日をもって興行活動を休止。中嶋勝彦のみがダイヤモンド・リングに残留し、他団体に参戦。他の選手は退団しました。

2015年7月31日、中嶋勝彦が退団したことで、ダイヤモンド・リングは団体としての機能を完全に停止。健介オフィスは、その後も佐々木健介と北斗晶のマネジメントプロダクションとして存続しています。

主な所属選手

佐々木健介（2014年引退）
北斗晶
中嶋勝彦（2015年退団後、プロレスリング・ノアに入団）
宮原健斗（2013年退団後、全日本プロレスに入団）
マサ北宮（2014年プロレスリング・ノアに移籍）

主要な興行

佐々木健介デビュー20周年記念大会（2006年）
健介オフィス旗揚げ興行 Take the dream vol.1（2007年）
Take The Dream vol.2（2007年）

ダイヤモンド・リングは、短期間の活動でしたが、佐々木健介というカリスマ性のあるレスラーを中心に、独自のプロレスを展開しました。その活動は、日本のプロレス史に小さくない足跡を残したと言えるでしょう。

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