ダイレクトエクスプレス直Q京都号

ダイレクトエクスプレス直Q京都号:京都と大阪を結ぶ成功した急行バス路線



京阪バスが運行する『ダイレクトエクスプレス直Q京都号』は、京都府京都市と周辺地域、大阪府を結ぶ急行バス路線です。地方都市と大都市を結ぶ急行バス路線としては、岩手県北バスの106急行バスと並ぶ成功事例として知られています。低廉な運賃設定と、京都市という都道府県庁所在地と地方都市を結ぶという共通点を持つ一方で、高速道路の利用や大都市間を結ぶ路線(京都交野なんば線)の存在など、106急行バスとは異なる点もあります。

2路線の概要



直Q京都号は、「京都松井山手線」と「京都交野なんば線」の2路線から構成されています。どちらの路線にも経路番号はなく、「直Q京都号」として案内されています。

運行開始当初は京田辺営業所単独での運行でしたが、2014年9月6日の改定以降は枚方営業所と共同で運行されています。都市間バスとして、第二京阪道路阪神[[高速道路]]、近畿自動車道を走行します。特に阪神高速13号東大阪線が渋滞する際は、1号環状線、12号守口線を経由して近畿自動車道第二京阪道路を利用する迂回ルートも設定されています。一般路線バスの一種である「直通急行バス」であり、高速バスとは明確に区別されています。高速道路を走行する京阪バスの一般路線バスとしては、京都地区では1984年の京都八日市線以来25年ぶり、大阪地区でも2001~2002年の樟葉駅~USJ間の直通バス以来の事例となります。バス停には、多くの停留所で専用の標識(丸の中に「直Q」と表示)が設置されています。2019年4月1日には、初の運賃値上げが行われました。

京都松井山手線



2009年11月1日に運行開始。京都駅と京田辺市の松井山手駅周辺を結び、八幡市のあかねヶ丘や摂南大学北口、枚方市大阪国際大学などを経由します。2017年3月18日からは摂南大学北口経由の便が設定され、2018年4月1日には逆方向の便も運行開始。同年12月3日からは、プロロジスパーク京田辺を経由する便も追加されました。

経路と歴史


運行開始当初から2017年3月18日までは6つの経路がありました。京都駅と松井山手駅間を結ぶ複数のルートがあり、大阪国際大学京田辺市役所への直通便も設定されていました。2013年3月15日までは循環運行でしたが、2013年3月16日以降は往復運行に改められました。2018年4月1日からは二条駅や関西外大学研都市キャンパスの乗り入れが廃止され、松井山手駅の乗降が全便で可能になりました。また、京田辺営業所と枚方営業所の共同管轄となりました。その後も、経路の変更や増便、停留所の追加などが繰り返し行われています。

京都交野なんば線



2012年4月1日に運行開始。京都駅と、交野市の河内磐船駅・交野市駅を経由し、なんば(OCAT)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン近くのホテル京阪 ユニバーサル・タワーを結んでいます。この路線の開通により、JR学研都市線沿線から大阪ミナミへの直通が可能となりました。2016年3月12日からは、一部便がユニバーサル・スタジオ・ジャパンにも停車するようになりました。

経路と歴史


運行開始当初は9つの経路があり、なんば行きとホテル京阪 ユニバーサル・タワー行きが設定されていました。2013年3月16日には、久世橋通新町西詰と十条油小路の停留所が新設され、松井山手駅経由便や京田辺市役所発着便が追加されました。2014年4月1日からは、土休日限定でホテル京阪 ユニバーサル・タワー行きの便が運行開始。2014年9月6日には、平日にもホテル京阪 ユニバーサル・タワー行きの便が設定されました。その後も、経路の変更、増便、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの停車開始などが行われています。近年は、運転士不足の影響で減便や経路変更が行われています。

使用車両



車両は、京田辺営業所と枚方営業所で運用されるHタイプ(リムジン・高速・急行仕様車)が用いられ、両路線で共通運用となっています。運行開始当初は路線ごとに車両デザインが異なっていましたが、2013年3月16日からは統一されました。当初は少数の車両で運行されていましたが、増便に伴い車両数が増加しました。

まとめ



ダイレクトエクスプレス直Q京都号は、地方都市と大都市を結ぶ急行バス路線として成功を収めています。低廉な運賃と利便性の高さから、多くの利用者を集めています。しかし、近年は運転士不足が深刻な問題となっており、今後の運行状況に注目が集まっています。

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