ダコタ・ハドソン

ダコタ・ライアン・ハドソンのプロ野球キャリア

ダコタ・ライアン・ハドソンは1994年9月15日、アメリカのテネシー州ハミルトン郡チャタヌーガに生まれたプロ野球選手で、現在はMLBのコロラド・ロッキーズで投手として活躍しています。彼は右投右打であり、多彩な変化球を操る投手として知られています。

経歴の始まりとカージナルス時代

ハドソンは2013年のMLBドラフトでテキサス・レンジャーズに36巡目（全体1090位）で指名されましたが、そのオファーを受けずにミシシッピ州立大学へ進学しました。大学での活躍を経て、2016年のMLBドラフトではセントルイス・カージナルスから1巡目追補（全体34位）の指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

プロ入り後は、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・カージナルスでデビューし、その後A+級パームビーチ・カージナルスでもプレー。これらのチームでは、合計12試合に登板し、2勝1敗と防御率0.68の優れた成績を収めました。

2017年にはAA級スプリングフィールド・カージナルスおよびAAA級メンフィス・レッドバーズでプレーし、2球団合計で25試合に先発出場した結果、10勝5敗、防御率3.01、96奪三振をマーク。テキサスリーグのオールスターに選出されるなど、その成績は注目を集めました。

2018年のシーズンは素晴らしいパフォーマンスを続け、AAA級メンフィスで19試合に先発し、13勝3敗、防御率2.50、87奪三振を記録。7月にはオールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜にも選ばれました。さらに、7月27日にはメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入り。その翌日にシカゴ・カブスとの試合でメジャーデビューを果たしました。

成績と課題

ハドソンは2019年のシーズンにおいて、先発5番手として開幕し、33試合に登板（32先発）し、174回と2/3回を投げ、16勝7敗、防御率3.35、136奪三振を記録しました。特に打球のゴロ率はメジャートップの56.9%でしたが、一方で与四球が86四球とメジャーワーストに甘んじ、制球面での課題が浮き彫りとなりました。また、彼の四球の割合もメジャーワーストの11.4%であり、K/BB|K_BBも1.58と、反対に高いストライクの数が必要とされる状況でした。

2020年には右肘のトミー・ジョン手術を受け、シーズンを棒に振りましたが、その後回復しました。2023年11月17日にはノンテンダーFAに転じ、2024年1月にはコロラド・ロッキーズと1年契約を結ぶことになります。

投球スタイル

ハドソンの最大の武器はシンカーで、最速は97mph（約156.1km/h）に達します。彼はグラウンドボールピッチャーであり、カーブやスライダー、チェンジアップといった多彩な変化球も駆使しています。そのスタイルは非常にファンからも支持されています。

所属と記録

これまでのキャリアの中で、ハドソンはテキサスリーグ・オールスターゲームに1回、オールスター・フューチャーズゲームに1回選出されるなどの輝かしい記録を持っています。現在も背番号32でコロラド・ロッキーズに在籍し、選手としての成長を続けています。

もう一度検索