ダッジ

ダッジ (Dodge)

ダッジはアメリカ合衆国の自動車ブランドで、1914年にダッジ・ブラザーズ自動車によって設立されました。その後、1928年にはクライスラーによって買収され、以降はクライスラーの一部門として展開されています。1998年から2019年まではダイムラー・クライスラーの傘下にあり、2021年からはフィアット・クライスラー・オートモービルズ（FCA）、そして現在ではステランティス N.V.として、様々なモデルが販売されています。ダッジ車の特徴として、十字のフロントグリルがあります。

ブランドの概説

ダッジは、クライスラーやジープと共に展開されるブランドです。それぞれ、乗用車やSUVなどの車両を中心に展開しており、特に以前はライトトラックが主力でした。しかし2009年にトラック部門が独立し、現在は乗用車専門のブランドとなりました。ダッジは主に南北アメリカの市場に特化しており、かつてはヨーロッパやオーストラリア、日本、中国での販売も行われていましたが、フィアット傘下になった後は再び撤退しています。特にメキシコでは、現代自動車と提携し、OEM供給を受けた車両。ベネズエラでは、三菱車を基にしたモデルなどが販売されていました。

歴史の歩み

ダッジの歴史は1901年までさかのぼります。カナダにおいて、ジョン・フランシス・ダッジとホラティウス・エルジン・ダッジの兄弟が「ダッジブラザース・バイシクル＆モーターファクトリー」を設立。初期はオールズモビルのエンジン設計や部品の生産を行っていました。1902年にはヘンリー・フォードと業務提携し、フォード車の製造にも貢献。1914年には自社ブランドとして独立し、自動車生産を本格化させました。

ダッジはまた、第一次世界大戦中にアメリカ陸軍にトラックを供給し、その評判を高めました。しかし、1925年には過去最高額での買収を経て、1928年からはクライスラーに売却されました。2009年には主要モデルであった「ラム」が独立ブランドとして分かれ、ダッジブランドは改めて乗用車中心に戻りました。

日本市場での展開

日本では1990年代の特定の期間でダッジは正規輸入され、多くのモデルが投入されました。特にダッジ・バイパーやダッジ・ネオンが販売され、テレビCMには人気の音楽が使用されました。しかし、クライスラーが経済危機に見舞われた2009年以降、徐々にモデルの導入が困難になり、最終的には5年後に完全に撤退しました。

ダッジ車はアティテュード、チャージャー、デュランゴなどが現行モデルとして販売されており、過去にはラム・バンやバイパーなどの人気モデルも存在しました。特にダッジ・チャージャーはそのデザインと性能から多くの支持を受けています。ダッジブランドはその冒険心溢れるスタイルやパフォーマンスで、今もなお多くの自動車ファンに愛されています。

まとめ

ダッジは長い歴史と特異なスタイルを持つブランドとして、多くの自動車モデルを提供してきました。その遺産は今なお、多くの地域で受け継がれています。未来における展開にも期待が寄せられ、多様なニーズに応えるブランドとしての地位を築いています。

もう一度検索