ダニエル・レイジェス

ダニエル・アントニオ・レイジェス・トーレスのプロフィールとキャリア

ダニエル・アントニオ・レイジェス・トーレス（Daniel Antonio Reyes Torres）は、1972年5月5日にコロンビアのカルタヘナ・デル・チャイラで生まれたプロボクサーです。彼はアマチュア及びプロの両方で顕著な実績を持ち、特にIBF世界ミニマム級王者として知られています。愛称は「El Olímpico」で、オリンピックでの経験も豊富です。

アマチュア時代

レイジェスは1996年にアトランタオリンピックのフライ級部門に出場しました。初戦では相手を圧倒し、16-2というスコアで勝利。しかし、次のラウンドでは苦しみながらも勝ち進み、3回戦ではロシアの選手と引き分けに終わりました。オリンピック後、彼はプロボクサーとしてのキャリアに進むことを決心しました。

プロデビューと初期のキャリア

1996年12月20日、ミニマム級でプロとしての第一歩を踏み出しました。デビュー戦では、相手の経験の少ないボクサーを相手に、レイジェスの持ち味である高速ラッシュで勝利し、プロ生活のスタートを飾ります。1997年にはコロンビアミニマム級王座の決定戦に臨み、見事に勝利を収めてチャンピオンとなりました。彼は初防衛戦でも勝利し、順調にタイトルを守り続けます。

世界王者への道

2000年にはWBA世界ライトフライ級暫定王者アルベルト・ロッセルとの対戦で勝利を収め、さらなる名声を得ました。2001年4月29日はニューヨークでのデビュー戦でIBF世界ミニマム級の王座をかけ挑戦しましたが、惜しくも判定で敗北。この試合は彼にとって初めての黒星となりました。

その後、2003年にエドガル・カルデナスに挑戦し、IBF世界ミニマム級王者の座を獲得。防衛戦では再びロベルト・カルロス・レイバとの対戦を果たし、勝ちを収めリベンジを果たしました。

タイトル獲得と試練

しかし2004年には、老巧なスタイルを持つムハンマド・ラクマンに敗北し、タイトルを失うことになります。2005年も試練の年であり、多くの試合で判定負けを喫し、なかなかチャンスを生かせませんでした。最終的には、再起を目指してリングに立ちましたが、2009年には再起戦で敗北を喫し、現役を引退しました。

獲得タイトルと影響

レイジェスは、第13代IBF世界ミニマム級王者をはじめ、WBCラテンアメリカフライ級王座やWBAフェデラテンライトフライ級王座など、いくつかのタイトルを獲得しました。彼のキャリアは、数多くの試合を通じて、ボクシング界に大きな影響を与え続けています。このように彼の功績は、ただのタイトル獲得にとどまらず、コロンビアのボクシングにおける重要な存在としての地位も築いています。

もう一度検索