ダノンデサイル

ダノンデサイルの競走馬としての歩み

ダノンデサイル（欧字名: Danon Decile）は、日本の競走馬で、2021年4月6日に北海道千歳市の社台ファームで誕生しました。その馬名は、冠名「ダノン」と母名の一部を組み合わせたものであり、この馬に込められた期待が感じられます。2022年のセレクトセールでは、1億3500万円（税別）という高額でダノックスに落札され、栗東にて安田翔伍厩舎に入厩。ここからダノンデサイルの競走生活が始まります。

2歳（2023年）の成績

ダノンデサイルは、2023年10月9日に東京で行われた2歳新馬戦でデビューを果たしました。レースでは後方からの追走となりましたが、最後の直線で追い上げるもファビュラススターに次ぐ4着という結果。その後、10月28日の京都での2歳未勝利戦では、2番手からレースを進め、最後の直線で逃げるシルヴァリームーンを捉え、見事1馬身半差で初勝利を挙げました。しかし、11月25日のGIII京都2歳ステークスでは、直線での追い込みが実らず、シンエンペラーに敗れて4着で2歳シーズンを終えました。

3歳（2024年）のトピック

2024年には重賞初制覇を果たし、話題となった京成杯の競走が特に注目を集めました。1月14日のこのレースでは、道中5番手で進み、直線では外から鋭い脚で先頭に立ち、アーバンシックに3/4馬身差をつけて勝利。特に、騎乗していた横山典弘騎手は、自身のJRA最年長重賞勝利記録を更新し、話題になりました。さらに、ダノンデサイルはレース中に排便したことでもスポットライトを浴びることになりました。

その後、4月14日に予定していた皐月賞には右前肢のハ行を発症し、出走を果たせなかったものの、5月26日の第91回東京優駿では再び素晴らしいパフォーマンスを見せました。このレースでは、スタートから好位につけ、直線でジャスティンミラノの追撃を振り切り、見事に優勝。横山騎手にとってはダービー3勝目となり、また56歳での勝利は武豊の記録を破り、JRA・GI及び東京優駿の最年長勝利記録となりました。管理する安田翔伍調教師にとっても、JRA・GI初勝利となり、その年齢は42歳4カ月の池江泰寿を超える41歳10ヶ月22日という記録を達成しました。

競走成績と血統

ダノンデサイルの競走成績は、日本の競馬のデータベースであるJBISサーチやnetkeiba.comに基づいて提供されており、2024年5月26日時点の情報が集約されています。また、母トップデサイルは2014年のBCジュヴェナイルフィリーズとアルシバイアディーズステークス（共に米G1）で2着に入賞した実績を持っており、その血統の素質がダノンデサイルに引き継がれていることが伺えます。

ダノンデサイルの今後が期待される中、次走の菊花賞に向けて準備が進められています。今後の活躍に目が離せません。

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