ダラス・カイケル

ダラス・カイケル

ダラス・カイケル（Dallas Keuchel）は、1988年1月1日生まれで、アメリカ・オクラホマ州タルサで育ったプロ野球選手です。ポジションは投手で、左投左打のプレイヤーとして知られています。現在、千葉ロッテマリーンズに所属しており、愛称は「キッド・カイキー」（Kid Keuchy）です。

経歴

プロ入りとアストロズでの活躍

カイケルは2009年のMLBドラフトでヒューストン・アストロズから7巡目（全体221位）で指名され、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。2012年にはテキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビューを果たし、翌週にはクリーブランド・インディアンスに対してメジャー初勝利を記録しました。この頃、初めのうちは苦しむ場面が多かったものの、2014年には29試合で12勝9敗、防御率2.93という素晴らしい成績を収め、ゴールドグラブ賞を受賞しました。

2015年には、アメリカンリーグで最多となる232.0イニングを投げ、20勝の成績を残しました。加えて、同年にはアリーグのサイ・ヤング賞も獲得しました。2016年もゴールドグラブを3年連続で受賞するなど、その活躍は続きましたが、2017年には故障が影響し、規定投球回には届かずにもかかわらず2桁勝利を達成しました。そして、アストロズが球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献するなど、重要な役割を果たしました。

ブレーブスとその後の移籍

2019年、開幕前の契約合意が難航したカイケルは、6月にアトランタ・ブレーブスと契約を結びました。同年も多くの試合に先発として出場しましたが、ポストシーズンでの活躍には結びつきませんでした。その後、シカゴ・ホワイトソックスと3年契約を締結しましたが、2022年には不振から自由契約となりました。

その後はアリゾナ・ダイヤモンドバックス、テキサス・レンジャーズ、ミネソタ・ツインズといったチームを渡り歩きました。2023年にはツインズで契約を結び、移籍後初の登板を果たしましたが、そのオフには再度FAとなりました。

日本での挑戦

2024年4月にはシアトル・マリナーズとのマイナー契約を結びましたが、その後リリースを経て、6月にはミルウォーキー・ブルワーズに移籍し、7月には千葉ロッテマリーンズへの入団が発表されました。

投球スタイル

カイケルは巧みな投球が持ち味で、速球の最高速度は約151.1km/h。主にツーシームやフォーシーム、カットボール、スライダーを駆使するスタイルで、特にゴロを打たせる能力に長けています。2014年と2015年には、ゴロによる補殺数で両リーグ1位を記録するなど、守備面でも高く評価されています。

主な記録と受賞歴

• - 最多勝利: 1回（2015年）
• - サイ・ヤング賞: 1回（2015年）
• - ゴールドグラブ賞: 5回（2014、2015、2016、2018、2021年）
• - MLBオールスターゲーム出場: 2回（2015年、2017年）

カイケルはこれまで多くの実績を積み上げながら、今後もプロ野球界での活躍が期待されています。特に日本においては、新たな挑戦に向けた投球に注目です。

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