チェシャム男爵

チェシャム男爵（英: Baron Chesham）は、イギリスの男爵位であり、連合王国貴族爵位の一つです。デヴォンシャー公爵家の分家筋にあたるキャヴェンディッシュ家が継承しています。

歴史

チェシャム男爵の爵位は、自由党の政治家であったチャールズ・キャベンディッシュ(1793-1863)が、1858年1月15日に連合王国貴族として「バッキンガム州チェシャムのチェシャム男爵」に叙されたことに始まります。以来、この爵位は彼の直系男子によって代々相続されています。

初代男爵チャールズ・キャベンディッシュは、デヴォンシャー公爵家出身の初代バーリントン伯爵ジョージ・キャヴェンディッシュを父に持つため、チェシャム男爵家はデヴォンシャー公爵家の分家筋という関係になります。

3代男爵チャールズ(1850-1907)は、保守党の政治家として活動し、プリンス・オブ・ウェールズ付寝室官長や最後の猟犬管理長官といった役職を歴任しました。しかし、狩猟中の落馬事故により急逝し、爵位は息子のジョンが継承しました。

4代男爵ジョン(1894-1952)の孫にあたる6代男爵ニコラス(1941-2009)は、ジョン・メージャー内閣下で国王親衛隊隊長を務めました。

現在の当主は、6代男爵の息子である7代男爵チャールズ(1974-)です。

一族のモットーは「用心深く安全に(Cavendo Tutus)」です。かつての一族の邸宅はバッキンガムシャーに位置するラティマー・ハウスでしたが、現在は男爵家の手を離れ、国立防衛大学本庁舎を経て、宿泊施設として利用されています。

歴代当主

初代チェシャム男爵 チャールズ・コンプトン・キャベンディッシュ (1793–1863)
第2代チェシャム男爵 ウィリアム・ジョージ・キャヴェンディッシュ (1815–1882)
第3代チェシャム男爵 チャールズ・コンプトン・ウィリアム・キャヴェンディッシュ (1850–1907)
第4代チェシャム男爵 ジョン・コンプトン・キャヴェンディッシュ (1894–1952)
第5代チェシャム男爵 ジョン・チャールズ・コンプトン・キャベンディッシュ (1916–1989)
第6代チェシャム男爵 ニコラス・チャールズ・キャヴェンディッシュ (1941–2009)
第7代チェシャム男爵 チャールズ・グレイ・コンプトン・キャベンディッシュ (1974 - )

現在の爵位の法定推定相続人は、現当主の息子であるオリヴァー・ニコラス・ブルース・キャヴェンディッシュ(2007 - )閣下です。

関連項目

キャヴェンディッシュ家
デヴォンシャー公爵 - 本家筋にあたります。
ウォーターパーク男爵 - 同族で、現存しています。
* バーリントン伯爵 - デヴォンシャー公爵の従属爵位です。

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