チャーリー・ウォード

チャーリー・ウォード・ジュニア（Charlie Ward Jr.、1970年10月12日生まれ）は、アメリカ合衆国ジョージア州トーマスヴィル出身の元プロバスケットボール選手です。彼は、主にNBAのニューヨーク・ニックスでポイントガードとして活躍しました。

大学時代

ウォードはフロリダ州立大学に進学し、アメリカンフットボールとバスケットボールの両方で傑出した才能を発揮しました。1993年には、クォーターバックとしてパス成功率69.5%、3,032ヤード獲得、27タッチダウン、インターセプトわずか4回という驚異的な成績を収め、ハイズマン賞を受賞しました。翌年1月のオレンジボウルでは、ネブラスカ大学を破り、チームを全米1位に導きました。

バスケットボールにおいても、ウォードはチームをNCAAトーナメントのベスト4に導くなど、その才能を発揮しました。彼は1試合で9スティール、通算236スティールという大学記録を保持しており、通算396アシストは大学歴代6位の記録です。

プロバスケットボール選手として

アメリカンフットボール界のスーパースターであったウォードですが、最終的にはバスケットボールの道を選びました。当時のトレーナーから、バスケットボールの方が選手寿命が長いというアドバイスを受けたことが、彼の決断に影響を与えたと言われています。彼の速攻時の長いパスは、タッチダウンパスを彷彿とさせるものでした。

1994年のNBAドラフトで、ウォードは1巡目26位でニューヨーク・ニックスに指名され入団しました。大学時代には野球経験はありませんでしたが、MLBのドラフトでミルウォーキー・ブルワーズやニューヨーク・ヤンキースから指名を受けたこともあります。

ウォードは努力家であり、長距離シュートやディフェンスの向上に積極的に取り組みました。数少ないニックス生え抜き選手として、長年にわたりチームを支え続け、1998年にはオールスターのスリーポイントコンテストに選出されました。

1999年には、サンアントニオ・スパーズとのNBAファイナルにニックスを導く活躍を見せました。

その後

2000-01シーズン途中から、マーク・ジャクソンやハワード・アイズリーに先発の座を奪われ、ベンチからの出場機会が増えました。2003-04シーズン途中に、ステフォン・マーブリーらとのトレードでフェニックス・サンズに放出された後、解雇され、残りのシーズンはサンアントニオ・スパーズで過ごしました。

2004-05シーズン8月、ニックス時代の監督であったジェフ・ヴァン・ガンディが率いるヒューストン・ロケッツと契約しプレイしました。シーズン終了後、現役引退を表明し、翌シーズンはロケッツのアシスタントコーチを務めました。

2008年1月には、高校のバスケットボールコーチに就任しました。

受賞歴

ジェームスサリバン賞（1993）
ハイズマントロフィー（1993）
ジョニー・ユナイタス賞（1993）
全米カレッジフットボールの殿堂入り（2006）

チャーリー・ウォード・ジュニアは、アメリカンフットボールとバスケットボールの両方で才能を発揮し、多くの人々に感動を与えた偉大なアスリートです。

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