チャーリー・スコット

チャーリー・スコット：ABAとNBAを彩った名シューター

チャーリー・スコット（Charlie Scott, 1948年2月1日 - ）は、1970年代にアメリカのプロバスケットボールリーグで活躍したアフリカ系アメリカ人選手です。ニューヨーク出身で、ノースカロライナ大学チャペルヒル校を卒業。ポジションはシューティングガード、身長196cm、体重84kg。

生い立ちと大学時代

ニューヨークのハーレムで育ったスコットは、幼い頃からバスケットボールに熱中し、近所のプレイグラウンドで腕を磨きました。名門ストフィエサント高校に進学後、ノースカロライナ州のローリンバーグ・アカデミー高校に転校。そこでバスケットボール選手として注目を集め、多くの大学からスカウトを受けました。

ノースカロライナ大学チャペルヒル校（UNC）に進学したスコットは、同校初の黒人スポーツ奨学生として活躍。名将ディーン・スミスのもと、2度のオールアメリカン、2度のACC1stチームに選出され、チームをACCトーナメント連覇に導きました。1968年のメキシコシティーオリンピックにはアメリカ代表として出場し、金メダルを獲得しています。

プロキャリア

ABAでの活躍

1970年のNBAドラフトでボストン・セルティックスから指名を受けたものの、スコットはABAのバージニア・スクワイアーズに入団。ルーキーイヤーから平均27.1得点を記録し、ABAのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。翌シーズンには平均34.6得点でリーグの得点王となるなど、ABAで圧倒的な存在感を示しました。

NBAでの挑戦と成功

ABAでの成功を経て、スコットはNBAのフェニックス・サンズに移籍。サンズでもリーディングスコアラーとして活躍しましたが、チームはプレーオフに進出できませんでした。その後、ボストン・セルティックスに移籍し、1976年にはNBAファイナルで優勝を経験。ファイナルでは古巣サンズを破り、重要な役割を果たしました。

セルティックス退団後は、ロサンゼルス・レイカーズ、デンバー・ナゲッツでプレイし、1980年に現役を引退。ABAとNBAで計10シーズンを過ごし、通算14,837得点を記録しました。

主な業績

AP通信選出オールアメリカ2ndチーム（1969, 1970）
1968年メキシコシティーオリンピック金メダル
ABAルーキー・オブ・ザ・イヤー（1971）
ABAオールルーキー1stチーム（1971）
オールABA1stチーム（1971）
オールABA2ndチーム（1972）
ABAオールスターゲーム出場（1971, 1972）
ABAオールタイムチーム選出
NBAオールスターゲーム出場（1973～1975）
NBAファイナル制覇（1976）

チャーリー・スコットは、その卓越した得点能力とスター性で、ABAとNBAの両リーグを彩った名選手として記憶されています。

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