チャールズ・ティルマン

チャールズ・ティルマン：フィールドを制圧した「ピーナッツ」

チャールズ・ティルマン（Charles "Peanut" Tillman, 1981年2月23日 - ）は、その愛称「ピーナッツ」で親しまれた元アメリカンフットボール選手。NFLのシカゴ・ベアーズとカロライナ・パンサーズでコーナーバックとして活躍し、引退後はFBI捜査官という異色の経歴を持つ。

プロ入りまで

イリノイ州シカゴで生まれたティルマンは、アメリカ陸軍軍人である父親の転勤に伴い、幼少期は各地を転々とする。最終的にテキサス州の高校を卒業後、ルイジアナ大学ラファイエット校に進学。4年間、左コーナーバックとしてチームを支えた。

NFLでの活躍

2003年のNFLドラフトで、シカゴ・ベアーズから2巡目全体35位で指名を受け入団。ルーキーイヤーから先発を任され、4インターセプト、83タックルを記録。第15週のミネソタ・バイキングス戦では、ランディ・モスとの競り合いを制してインターセプトを奪い、チームを勝利に導いた。

2005年には、5インターセプト、93タックルをマークし、95ヤードのインターセプトリターンTDも記録。ベアーズはリーグNo.1の守備力を誇り、ティルマンの貢献は大きかった。

2006年には、ベアーズのディフェンスバック最多となる80タックル、チーム最多タイとなる5インターセプト、1ファンブルフォースを記録。ニューヨーク・ジャイアンツ戦前には、相手選手からベアーズのディフェンスバックは過大評価されていると挑発されたが、試合では相手エースをわずか1回のキャッチに抑え込み、インターセプトも奪取。ファンからは、プロボウルに選出されるべきだったという声も上がった。

2007年にはベアーズと6年契約を締結。また、社会貢献活動が評価され、ウォルター・ペイトン・マン・オブ・ザ・イヤーのファイナリストにもノミネートされた。

2011年には初のプロボウルに選出。翌2012年には、第5週と第6週で連続インターセプトリターンTDを記録し、チーム記録を更新。第5週にはNFC週間MVP守備部門、10月にはNFC月間MVP守備部門に選ばれた。

パンサーズへの移籍と引退

2015年、カロライナ・パンサーズへ移籍。同年11月2日のコルツ戦では、アンドリュー・ラックからインターセプトを奪い、勝利に貢献。しかし、レギュラーシーズン最終週にACLを断裂し、プレーオフを欠場。2016年7月18日に現役引退を発表した。

プレースタイルと人物

ティルマンは、ラン守備に優れ、数多くのファンブルフォースを記録した。そのプレースタイルから「ピーナッツ」の愛称で親しまれた。また、チームメイトの能力向上にも貢献し、2012年に加入したWRブランドン・マーシャルとの練習は、ベアーズ守備陣全体の強化につながると語った。

引退後

現役引退後は、FBIのエージェントとして新たなキャリアをスタートさせている。

チャールズ・ティルマンは、フィールドでの活躍に加え、その人間性と引退後のキャリアを通じて、多くの人々に影響を与え続けている。

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