ランディ・モス

ランディ・モス：規格外の才能でNFLを席巻したレジェンドWR

ランディ・モス（Randall Gene Moss, 1977年2月13日 - ）は、アメリカ合衆国ウェストバージニア州出身のアメリカンフットボール選手です。NFLの複数のチームで14シーズンにわたりワイドレシーバー（WR）として活躍し、その驚異的な身体能力と得点力でリーグを代表する選手の一人として名を馳せました。

高校時代から輝きを放った才能

モスは高校時代から、アメリカンフットボールだけでなく、バスケットボール、野球、陸上競技でも傑出した成績を残しました。アメリカンフットボールでは、ワイドレシーバー、ディフェンシブバック、リターナー、プレースキッカー、パンターと、複数のポジションをこなし、その才能の片鱗を見せていました。バスケットボールでは、後にNBAで活躍するジェイソン・ウィリアムスとチームメイトでした。

プロ入りまでの苦難

しかし、高校時代に起きた事件により、名門ノートルダム大学への進学が頓挫。フロリダ州立大学、マーシャル大学と渡り歩くことになります。マーシャル大学では、クォーターバックのチャド・ペニントンとのコンビで、NCAA記録となる25タッチダウンを記録するなど、目覚ましい活躍を見せました。

NFLでの輝かしいキャリア

1998年のNFLドラフトで、ミネソタ・バイキングスから1巡目指名を受け、プロ入りを果たします。1年目から驚異的な活躍を見せ、新人記録となる17タッチダウンを記録。瞬く間にリーグを代表するワイドレシーバーへと成長しました。その後、オークランド・レイダース、ニューイングランド・ペイトリオッツ、テネシー・タイタンズ、サンフランシスコ・フォーティナイナーズと渡り歩き、各チームでその才能を発揮しました。

特に、2007年に加入したペイトリオッツでは、トム・ブレイディとのコンビで、シーズン23タッチダウンというNFL記録を樹立。チームのレギュラーシーズン全勝に大きく貢献しました。

ランディ・モスのプレースタイル

モスの最大の武器は、その圧倒的な身体能力です。高い身長、優れたボディコントロール、そしてスプリンター並みのスピードを兼ね備え、ロングパスをキャッチする能力は群を抜いていました。ダブルカバー、トリプルカバーをもものともせず、タッチダウンを量産する姿は、まさに圧巻でした。

引退後も語り継がれるレガシー

2012年に現役を引退後、FOXスポーツのアナリストとして活動。NFLでの実績は、982レシーブ、15,292ヤード、156タッチダウンという素晴らしい記録を残しています。ランディ・モスは、その規格外の才能と記憶に残る数々のプレーで、多くのファンを魅了し、NFLの歴史にその名を刻みました。

主な記録

シーズンTDレシーブ：23回（2007年）
新人シーズンTDレシーブ：17回（1998年）
17回以上のTDレシーブをあげたシーズン：3回（1998年、2003年、2007年）
11回以上のTDレシーブをあげたシーズン：8回（ジェリー・ライスとタイ記録）
10回以上のTDレシーブをあげたシーズン：9回（ジェリー・ライスとタイ記録)

関連情報

ポジション：ワイドレシーバー（WR）
身長：6フィート4インチ（約193cm）
体重：210ポンド（約95kg）
ドラフト：1998年1巡目（ミネソタ・バイキングス）
プロボウル選出：6回（1998年 - 2000年、2002年、2003年、2007年)

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