チュウチュウバンバン

チュウチュウバンバン

『チュウチュウバンバン』は、1970年3月17日に公開された短編アニメーションで、東映動画が手掛けたこの作品は、当時のアニメ映画の一端を担う重要な作品となっています。アニメは25分の上映時間で、カラー形式で制作されました。

制作背景

本作は、前年に公開された『ひとりぼっち』に続く作品であり、東映動画と日本産業映画センターが共同で制作した短編アニメのひとつです。その制作の背景には、トヨタ自動車販売の企画があり、交通安全キャンペーンの一環として、本作品が制作されました。

あらすじ

物語は、自動車の運転技術を学びたいとするカーマニアのネズミたち5匹が主役です。彼らは運転のスキルを磨いている中で、銀行ギャングの事件に巻き込まれてしまいます。ネズミたちは持ち前の機知と勇気を駆使し、ギャングの車を警察に運ぶという大きな成果を挙げるのです。この冒険を通して交通安全の大切さをも伝える内容となっております。

制作スタッフ

本作の脚本は山元護久が担当し、演出は矢吹公郎が手掛けています。また、美術には辻忠直、背景には伊藤岩光と山口俊和が参加し、作画監督には窪詔之が、作画には熊田勇と吉田忠勝がそれぞれ名を連ねています。撮影には高橋宏固、録音には小西進が参加し、音響効果は原尚、編集は古村均が担当しました。演出助手には山吉康夫、製作進行には豊島勝義が関わっています。

声の出演

登場キャラクターの声は、実力派の声優陣によって演じられています。ブン役には滝口順平、博士役には松島みのり、ドラゴロウ役には大竹宏、バックミュラー役には坂本新兵が声を当てています。それぞれのキャラクターに命を吹き込む素晴らしい演技が光ります。

上映と今後

上映当初は多くの観客に親しまれましたが、2021年の時点では映像ソフトとしてのリリースは行われていません。ただし、16mmフィルムとして再編集され、全国の公共施設での貸し出しが行われています。これにより「上映会」という形で多くの人々に再び触れる機会が提供されています。

参考文献

本作品に関する情報は「日本アニメーション映画史」（有文社）にも記載されており、興味深いアニメの成り立ちを知る手助けとなっています。

関連項目

『チュウチュウバンバン』は、東映まんがまつりの一環として位置づけられます。また、併映作品には『ひとりぼっち』や『長靴をはいた猫』が含まれます。これらの作品と共に、アニメーション映画の歴史において重要な役割を果たしています。

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