チュバ・ハバード

チュバ・ハバード：NFLを駆けるカナダ出身のランニングバック

チュバ・ロバート＝シャマー・ハバード（Chuba Robert-Shamar Hubbard）は、1999年6月11日、カナダのアルバータ州エドモントンで生まれました。現在はNFLのカロライナ・パンサーズに所属し、ランニングバックとして活躍しています。

カナダでの原点とアメリカでの飛躍

ハバードは、カナダで育ち、高校時代はカナディアンフットボールをプレーしていました。その才能は早くから開花し、高校3年間で6,880ラン獲得ヤード、82ラッシングTDという驚異的な記録を打ち立てました。

アメリカ合衆国のオクラホマ州立大学に進学したハバードは、1年目の2017年シーズンはレッドシャツ制度により出場機会はありませんでしたが、2018年シーズンには740ラン獲得ヤード、7つのラッシングTDを記録し、その実力を示し始めました。

大学での輝かしい実績

2019年シーズン、ハバードは2,094ラン獲得ヤード、21ラッシングTDという圧倒的な成績を残し、ビッグ12最優秀攻撃選手賞、そしてカレッジで最も優れたカナダ人選手に贈られるジョン・コーニッシュ賞を受賞しました。この活躍により、2020年のNFLドラフトへのアーリーエントリーも予想されましたが、彼は大学に残留することを決意しました。

しかし、2020年6月には、オクラホマ州立大学のヘッドコーチであるマイク・ガンディーが、BLM運動を批判するような極右メディアのTシャツを着用している写真が流出し、大きな騒動となりました。ハバードはこれに対し、全てのチーム活動をボイコットすると発表し、大学側との対立が表面化しました。その後、ガンディーは謝罪し、ハバードも自身の対処方法について謝罪するという事態に発展しました。

NFLでの挑戦

2021年、ハバードはNFLドラフトでカロライナ・パンサーズから全体126位で指名を受け、プロの道へと進みました。また、同年のCFLドラフトでもカルガリー・スタンピーダーズから指名を受けています。パンサーズとは4年総額420万ドルのルーキー契約を結びました。

2021年シーズン、第5週のフィラデルフィア・イーグルス戦で101ラン獲得ヤードを記録するなど、そのポテンシャルを発揮しました。シーズン全体では612ラン獲得ヤード、5つのラッシングTD、25レシーブ、174レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録しました。

2022年シーズンも着実に成長を続け、第16週のデトロイト・ライオンズ戦では125ラン獲得ヤードを記録し、チームの勝利に大きく貢献しました。シーズン全体では466ラン獲得ヤード、2つのラッシングTD、14レシーブ、171レシーブ獲得ヤードを記録しました。

2023年シーズンは、新加入のマイルズ・サンダースの控えとして開幕を迎えましたが、第6週にサンダースが負傷離脱すると、先発の座を掴みました。サンダースの復帰後も先発として起用され、チームからの信頼を得ています。第13週のタンパベイ・バッカニアーズ戦では104ラン獲得ヤード、2つのラッシングTDを記録しましたが、チームは惜しくも敗れました。

チュバ・ハバードは、カナダでの恵まれた体格とスピード、そしてアメリカでのたゆまぬ努力によって、NFLという最高峰の舞台で活躍するランニングバックへと成長しました。今後の更なる活躍が期待されます。

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