ツインアーチ138

ツインアーチ138

ツインアーチ138は、愛知県一宮市に位置する高さ138メートルの特徴的な展望タワーです。その名称と高さは、かつて一宮で開催されていた伝統的な市「三八市（さんぱちいち）」に由来しています。一宮（いち→1、み→3、や→8）の語呂合わせは後から付けられたものです。

施設概要と特徴

このタワーは、国営木曽三川公園のうち、木曽川沿いの三派川地区の一角に広がる「138タワーパーク」の中心施設として建てられています。正式には「国営木曽三川公園三派川地区センター」と呼ばれる広大な公園内にあります。

アーチ式のタワーとしては、アメリカのミズーリ州セントルイスにあるゲートウェイ・アーチ（高さ189m）に次ぐ高さを誇り、ゲートウェイ・アーチとは姉妹タワーの関係を結んでいます。建設時には、タワー上部を地上で組み上げた後、ジャッキで徐々に引き上げて下部を繋ぎ足していくという、特殊な「リフトアップ工法」（別名：タケノコ工法）が用いられました。

タワーのメイン施設である地上100メートルの展望台からは、昼間は雄大な木曽川の流れや、遠く鈴鹿山脈、伊吹山、御嶽山、さらには中央アルプスまで連なる壮大な山並みを一望できます。夜になると、眼下には名古屋市内や岐阜市内のきらめく夜景が広がり、昼夜で異なる景色を楽しめます。

138タワーパーク内の施設

138タワーパーク内には、ツインアーチ138以外にも様々な施設が整備されています。公園の運営管理を行う管理事務所は、国営木曽三川公園三派川地区センターの管理センターを兼ねています。自然との触れ合いを提供する「もくもくパラダイス」は、2006年4月にオープンしました。子供たちに特に人気なのが、トランポリンのように飛び跳ねて遊べる「ふわふわドーム」で、これは138タワーパークの人気No.1遊具ですが、雨天時は利用できません。木曽川の河川敷に位置する「風紋の広場」は、増水時には利用できなくなる場合があります。また、管理事務所の隣には、自由に休憩できる「レストハウス」があり、軽食を楽しめるファーストフード店も併設されています。

その他の情報

過去には、公園敷地内に水族館を建設する計画もありましたが、近くに野鳥園が存在したことや、河川環境楽園に大規模な世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」が開業したことなどから、この計画は実現に至りませんでした。

毎年夏休み期間には、風紋の広場に巨大なグラフが設置され、前日にタワーで観測された最高気温や天気が表示されます。天気は1時間ごとの観測で最も長かった気候が採用され、赤（晴れ）、青（雨）、黄（曇り）の布で表現されます。かつて、このユニークな試みが日本テレビ系列のテレビ番組でミステリーとして紹介されたこともあります。

公園の西側を通る愛知県道150号および岐阜県道115号一宮川島線の一部区間（国道22号交差点から138タワーパーク付近まで）は、「タワー通り」の愛称で親しまれています。

ライトアップとイベント

日没から21時頃にかけて、ツインアーチ138は美しくライトアップされます。このライトアップの色は、翌日の天気予報に連動して変化するという特徴があります。具体的な色の変化は以下の通りです。

• - 快晴：白（透明）
• - 晴れ：オレンジ・ピンク
• - 曇り：グリーン・レモンイエロー
• - 雨：パープル・ブルー
• - 雪：デーモンコアブラック

なお、2006年まではクリスマスイベント期間中は天気予報連動のライトアップは行われませんでしたが、2007年以降は実施されるようになりました。

138タワーパークでは、年間を通じて様々なイベントが開催されており、多くの来場者で賑わいます。主なイベントとしては、春のさくらまつりやスプリングフェスタ、いちのみやリバーサイドフェスティバル、ローズフェスタ、夏のサマーフェスタ、秋のオータムフェスタ、冬にはツインアーチのメリークリスマス、新春フェスタ、凧あげまつり、バレンタイン＆ホワイトデーイベントなどがあります。

アクセス情報

ツインアーチ138および138タワーパークの正確な開園時間や休園日は、それぞれ公式サイトにて最新の情報をご確認ください。

所在地は愛知県一宮市光明寺字浦崎21番地3です。

自動車でのアクセス
公園には約900台分の無料駐車場があります。ゴールデンウィークなどの多客期には、木曽川南派川河川敷や隣接する大野極楽寺公園に約2000台の臨時駐車場が開設されます。

名神高速道路一宮ICから国道22号（名岐バイパス）を経由して約20分です。
東海北陸自動車道一宮木曽川ICからは約10分で到着します。

公共交通機関でのアクセス
名鉄名古屋本線名鉄一宮駅が最寄りの鉄道駅です。駅の一宮駅バスターミナルから、名鉄バス光明寺線「一宮市総合体育館」行きのバスに乗車し、「138タワーパーク」バス停で下車するとすぐです。また、同じく名鉄一宮駅バスターミナルから名鉄バス「川島」行きに乗車し、「笹野」バス停で下車後、徒歩約20分でもアクセス可能です。名鉄犬山線沿線からお越しの場合も、一度一宮駅に出てから上記のバス路線に乗り換えることでアクセスできます。i-バス木曽川・北方コースの「山郷西」バス停からも徒歩約20分です。岐阜県各務原市方面からは、各務原市ふれあいバスの「渡西口」バス停から徒歩約10分でアクセスできます。

かつては、138タワーパークと河川環境楽園を結ぶ無料シャトルバスが、夏休み期間の土日限定で運行されていました。しかし、あまり広く知られていなかったことや、2006年に木曽川南派川に歩行者専用の橋が完成し、両施設間を安全に徒歩で移動できるようになったことなどから、シャトルバスの運行は終了しました。現在、138タワーパークと河川環境楽園の間は約1kmの距離で、徒歩15分程度で移動することが可能です。

周辺施設

公園周辺には、以下のような施設があります。

御囲堤（公園の南側に位置する歴史的な堤防）
大野極楽寺公園
光明寺公園（光明寺公園球技場を含む）
河川環境楽園

ツインアーチ138は、これらの周辺施設とともに、地域のレクリエーション拠点として重要な役割を担っています。

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