ツノダ (工具メーカー)

株式会社ツノダ概要

株式会社ツノダ（Tsunoda Corporation Limited）は、新潟県燕市に本社を持つ作業工具の製造・販売を行う企業です。1964年に創業し、旧社名は株式会社角田工具製作所でした。主な製品にTTCブランドのプライヤー、ペンチ、ニッパー、ケーブルカッターがあります。これらの製品は、国内外の作業現場で広く利用されており、特に高品質な工具として定評があります。

高機能ツール「パワーシリーズ」

ツノダは、従来の工具の性能を向上させるために、偏心テコを応用した「パワーシリーズ」を開発しています。このシリーズの特徴は、切断力が従来品よりも30%向上しているところです。これは、刃元から支点までの距離を短くすることで実現されており、作業効率の向上にも寄与しています。特に、精密な作業が求められる場面でもその効果を発揮します。

市場シェアと海外展開

ツノダの売上比率は、利器工匠具卸が40%、貿易商社が40%、海外が20%と、海外市場が非常に重要な位置を占めています。使用されるブランドにはKing TTCやTSUNODAがあり、これらは信頼性の高い製品として広がりを見せています。また、ツノダはタイに自社工場を持っており、日本の手動工具メーカーの中でも早期に海外生産拠点を設立した企業です。2011年にはBOI投資奨励認可を取得し、タイの工場での生産体制を強化しています。

沿革

ツノダの沿革は以下の通りです：

• - 1964年（昭和39年）: 創業し、プライヤーの生産を開始。
• - 1972年（昭和47年）: 株式会社角田工具製作所を設立し、ペンチの生産を開始。
• - 1982年（昭和57年）: 本社工場が、日本工業規格の表示認定工場となる。
• - 1986年（昭和61年）: ミニツールの生産を行う関連会社として株式会社田中工具製作所を設立。
• - 1988年（昭和63年）: 燕工場が操業開始、プライヤー、レンチ、ビットを生産。
• - 1989年（平成元年）: 燕工場がプライヤー類の日本工業規格表示認定を取得。
• - 1991年（平成5年）: 安塚精工株式会社とTHAI TSUNODA CO.,LTD.を設立。
• - 1999年（平成11年）: THAI TSUNODA CO.,LTD.が日本工業規格表示認定を取得。
• - 2004年（平成16年）: 株式会社ツノダに社名を変更。
• - 2006年（平成18年）: THAI TSUNODA CO.,LTD.がISO認証を取得。

まとめ

株式会社ツノダは、品質と技術力を重視した工具製造を行っており、国内外での評判も高いです。高機能ツールの開発を進め、グローバルに展開する姿勢は、今後の成長が期待されます。

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