ツーリズムおおいた

公益社団法人ツーリズムおおいた：大分観光をけん引する民間主導の組織

公益社団法人ツーリズムおおいたは、大分県の観光振興と地域社会の活性化を目的として設立された、民間主導の公益法人です。従来、自治体主導だった大分県観光協会を改組する形で、2005年4月1日に発足しました。

民間主導による独自の運営体制

ツーリズムおおいたの大きな特徴は、その運営体制にあります。自治体からの独立性を重視し、地方自治体職員は役職員として関与せず、大分県からの運営費補助も受けていません。この独立性によって、より柔軟かつ迅速な意思決定が可能となり、変化の激しい観光業界において迅速な対応力を発揮しています。

多様な主体による連携

会員構成も、ツーリズムおおいたの強みの一つです。正会員には、大分県、各市町村の観光協会、そして様々な観光事業者などが名を連ねています。さらに、地域づくり団体やNPO法人も準会員として参加しており、多様な主体が連携して活動を進めています。この連携体制によって、地域全体を巻き込んだ観光振興が可能になっているのです。

観光の中心地に拠点を置く戦略

ツーリズムおおいたの事務所は、大分県別府市山の手町にあるビーコンプラザ内にあります。これは、都道府県庁所在地ではなく、観光の中心地に事務所を置くという、全国的にも珍しい事例です。この立地は、観光現場の状況をリアルタイムで把握し、迅速な対応に繋がるという戦略的な選択です。都道府県観光協会の中でも、この様な立地を選択している団体はツーリズムおおいたのみです。

革新的なリーダーシップ

設立当初から、ツーリズムおおいたは、革新的なリーダーシップでも注目を集めました。初代会長には由布院温泉由布院玉の湯社長の桑野和泉氏が就任。さらに、初代事務局長にも女性が就任するなど、幹部を女性が占めたことは、当時大きな話題となりました。これは、女性の活躍推進という観点からも、先進的な取り組みと言えるでしょう。

今後の展望

ツーリズムおおいたは、今後も、多様な主体との連携を強化し、デジタル技術を活用した観光プロモーションなど、時代の変化に対応した活動を展開していくことが予想されます。大分県の観光発展に貢献するだけでなく、日本の観光業界全体に革新的なモデルケースを示す存在として、今後の活動に期待が高まります。

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