ツール・ド・フランス2018

ツール・ド・フランス2018は、第105回目の開催となる自転車ロードレースです。2018年7月7日にノワールムティエ＝アン＝リルをスタートし、7月29日にパリのシャンゼリゼ通りでゴールを迎えました。

概要

2018年のツール・ド・フランスは、UCI（国際自転車競技連合）のルール変更により、1チームの人数が8人に制限され、全22チーム、176人の選手が出場しました。これにより、レースの戦略やチームの構成に変化が見られました。

参加チーム

各チームは、エースを中心にアシストやクライマーなど、様々な役割を持つ選手で構成されています。前回大会の総合優勝者であるクリス・フルームの出場を巡っては、開幕前に大きな騒動がありました。

前回総合優勝者フルームの出場問題

クリス・フルームは、2017年12月にサルブタモールの基準値を超える数値が検出された問題により、出場が危ぶまれていました。大会主催者のASOは、フルームの出場を認めない姿勢を示唆していましたが、UCIはWADA（世界アンチ・ドーピング機関）の分析結果を受け、ドーピング違反ではないとの結論を下しました。これにより、フルームは最終的に出場を認められ、レースに参加することとなりました。

日程

ツール・ド・フランス2018は、全21ステージで構成されました。平坦ステージ、山岳ステージ、個人タイムトライアルなど、多様なコースが設定され、選手たちの総合力や戦略が試されました。特に、アルプス山脈やピレネー山脈を舞台とした山岳ステージでは、激しい戦いが繰り広げられました。

各賞の変遷

各ステージの成績や総合順位に応じて、様々な賞が設けられています。個人総合優勝者にはマイヨ・ジョーヌ、ポイント賞獲得者にはマイヨ・ヴェール、山岳賞獲得者にはマイヨ・ア・ポワ・ルージュ、新人賞獲得者にはマイヨ・ブランが贈られます。また、チーム総合成績や総合敢闘賞も設定されており、チーム全体の総合力や選手の積極的な走りが評価されます。

最終成績

ツール・ド・フランス2018では、ゲラント・トーマス（チームスカイ）が総合優勝を果たしました。圧倒的なチーム力でライバルを圧倒し、初のマイヨ・ジョーヌを獲得しました。ポイント賞はペーター・サガン（ボーラ＝ハンスグローエ）、山岳賞はジュリアン・アラフィリップ（クイックステップ・フロアーズ）、新人賞はピエール・ラトゥール（AG2R・ラ・モンディアル）が獲得しました。チーム総合成績はモビスター・チームが、総合敢闘賞はダミアン・ゴダン（ディレクト・エネルジー）が獲得しました。

脚注

ツール・ド・フランス2018は、数々のドラマと感動を生み出したレースとして、自転車ファンに長く記憶されることでしょう。

参考文献
公式サイト（フランス語）（英語）
ツール・ド・フランス - J SPORTS
ツール・ド・フランス2018 - cyclowired.jp
Tour de france - cyclingnews.com（英語）

外部リンク
* 公式サイト（フランス語）（英語）

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