ティヴァト空港

ティヴァト空港：アドリア海の玄関口、モンテネグロの国際空港

ティヴァト空港（Аеродром Тиват）は、モンテネグロのアドリア海沿岸、ティヴァト市から約4kmに位置する国際空港です。モンテネグロ国内には定期便が存在しないため、国内線はチャーター便やゼネラル・アビエーションに限られています。

空港の概要

1971年に滑走路1本（2,500m）の飛行場として開港し、現在はモンテネグロ国内に2つある定期便就航空港の一つです。もう一つは首都ポドゴリツァにあるポドゴリツァ空港で、どちらもモンテネグロ空港社によって管理されています。

旅客ターミナルは平屋建ての小規模なものが2棟あります。2006年に建設された第1ターミナル（チェックインカウンター12ヶ所）に加え、2018年には増加する需要に対応するため、出発専用の第2ターミナル（チェックインカウンター6ヶ所）が建設されました。

立地と運用

ティヴァト空港はアドリア海に面し、空港周辺は山に囲まれています。滑走路のすぐ先にはコトル湾が広がるなど、地形的に非常に厳しい場所に位置しています。しかし、開港以来、幸いにも事故は発生していません。

地形的な制約から、離着陸が難しいため、運用は昼間の時間帯に限定されています。操縦士の間では、離着陸が最も難しい空港の一つとして認識されています。

周辺観光地へのアクセス

空港から7kmの距離にはコトル、20kmの距離にはブドヴァといった観光地があり、観光拠点としても便利な空港です。

近代化と利用状況

2007年には韓国国際協力団の援助により、空港の近代化が進められました。同年の旅客数は573,914人に達し、2009年6月には前年比4%増を記録しました。空港内では公衆無線LANも利用可能です。

ティヴァト空港は、アドリア海の美しい景色を望むことができる、魅力的な空港です。しかし、その一方で、地形的な制約から操縦難易度が高いという側面も持ち合わせています。利用の際は、最新の情報を確認し、安全に注意して旅行を楽しんでください。

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