ティ・ジョイ

株式会社ティ・ジョイについて

株式会社ティ・ジョイ（T-JOY CO.,LTD）は、東京都中央区銀座に本社を置き、映画館の運営および映画の製作と配給を行う企業です。特に、東映系のシネマコンプレックスチェーン「T・ジョイ」を全国に展開し、デジタルシネマシステムを利用した映画上映の先駆者として知られています。

事業内容

ティ・ジョイはイノベーションを進めたデジタルシネマの導入を果たし、これにより複数の映画館にデジタルデータを衛星配信するシステムも取り入れています。また、映画興行と映画配給の両方を柔軟に行い、特に2003年には日本で初めてのライブビューイングを実施しました。

同社の劇場では、飲料の販売にも一部特色があります。2011年まではコカ・コーラを提供していましたが、現在はほとんどの劇場でペプシコーラを扱っています。ティ・ジョイはまた、映像コンテンツの企画や製作を行う子会社「アマゾンラテルナ」を持っており、映画やテレビ番組、ゲームソフト、演劇、ビデオなど、多岐にわたる映像出版物に関与しています。

沿革

2000年に設立されたティ・ジョイは、日本初のデジタルシネマ設備を備えた映画館として事業を開始しました。2010年には子会社アマゾンラテルナと経営統合し、CJ ENMとの合併会社を設立、業務提携を結びました。その後、ディズニーやピクサーと協力して映画の興行方式に新たな技術を導入し、全劇場で完全デジタルシネマ化を実現しました。

2011年には中国の映画製作会社と業務提携を発表し、さらなる海外展開を視野に入れた動きも見せています。2013年には座席予約が可能なスマートフォンアプリ「キネパス」をリリースし、顧客サービスの向上を図りました。

最近では、T・ジョイの劇場が新たなプレミアムシアター規格である「ドルビーシネマ」を導入しました。これは、映画をより迫力ある形で鑑賞できる環境を提供するもので、近年の映画館のトレンドを象徴しています。

設備とサービス

ティ・ジョイが提供する各種映画体験にはさまざまな最新の技術が活用されています。IMAXデジタルシアターや、4D映画体験を提供するMX4Dについても導入された劇場があります。また、特に注目されるのは、ティ・ジョイ独自のプレミアムシアター「T-LEX」です。これは大型スクリーン、最新の音響システム、高精細なプロジェクターを備えており、高級なシートも採用しています。

映画配給事業

ティ・ジョイは映画の配給にも力を入れており、国内外の作品を幅広く手がけています。特に小規模作品の配給には、アマゾンラテルナや東映との強力な連携が見られます。代表的な作品には『HK 変態仮面』や『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』などが含まれています。また、ライブビューイング事業にも注力しており、数多くのイベントを配信しています。

まとめ

株式会社ティ・ジョイは、映画文化の発展に寄与する企業として、映画館の運営から映像コンテンツの製作・配信に至るまで多様な事業を展開しています。デジタルシネマのパイオニアとして、映画ファンにより良い体験を提供することに努めています。

もう一度検索