テイトオー

テイトオーについて

テイトオーは、日本競馬界で名を馳せた優れた競走馬であり、特に第33回日本ダービーの優勝を果たしたことが特筆されます。彼の主戦騎手であった清水久雄は、テイトオーがその華々しい成績を収める上で重要な役割を果たしました。また、テイトオーの血統には、全姉に阪神牝馬特別を制したマスワカが存在し、彼女も競馬界での名馬として知られています。さらに、テイトオーの馬主である北村平三郎は、後に騎手となる北村浩平の曾祖父です。

競走成績の概要

テイトオーは1965年7月18日に行われたオープン競走でデビューを果たしましたが、その初戦の後は苦戦が続きました。5着、2着、さらに別の2着という結果が続き、ようやく12月4日にオープン競走で2勝目を挙げました。その後、しばらくの休養に入って3歳シーズンを終えました。

翌年、テイトオーは休養明け初戦の花桃賞で3着、続く若草特別で2着と、勝利には至らず、皐月賞を回避しました。でも彼はその後のオープン競走での惨敗を経て、新緑賞で勝利し、日本ダービーへの出走権を手に入れました。

ダービーのレースには、スプリングステークスを制したシヨウグン、皐月賞を勝ったニホンピローエース、NHK盃を制したナスノコトブキなど、多くの強豪馬たちがエントリーしており、非常に混戦が予想されました。テイトオーは、重賞レースに出走した経験がないことから単勝12番人気と低評価されていますが、彼はその評価を覆しました。

レース開始直後、テイトオーは好スタートを切り、最後の直線では他馬を引き離す見事な走りを展開しました。最終的に4馬身の差で優勝し、ダービーという重要なレースで重賞初勝利を果たしました。テイトオーのこの勝利以降、日本ダービーを単勝2桁人気で制する馬は、2019年のロジャーバローズまで現れませんでした。

ダービーの後、テイトオーは神戸盃で2着となったものの続く菊花賞では19頭中18着と大敗し、その後すぐに競走馬を引退しました。

引退後の人生

引退後は鹿児島にて種牡馬としての新たなキャリアを始めましたが、成功は得られず、1972年には廃用に追い込まれました。健康状態は悪化し、立つことができなくなったテイトオーは、生涯を終えるために解剖用として宮崎大学に寄贈されました。

彼の妹の孫には、スプリンターズステークスで2着という成績を残したルイテイトがいるなど、血統は後世に影響を与えています。

テイトオーの競走馬としての誇り高き成績は、今なお多くの競馬ファンに語り継がれています。

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