テキサスの四人

『テキサスの四人』(1963年)は、ロバート・アルドリッチ監督によるアメリカ合衆国の西部劇コメディ映画です。豪華キャストを迎え、痛快なストーリーとユーモラスな演出で、観客を西部劇の世界へと誘います。

フランク・シナトラとディーン・マーティンという、当時絶大な人気を誇った二大スターが、本作で再び共演を果たしました。彼らが演じるのは、それぞれワイルドで魅力的な詐欺師です。さらに、アニタ・エクバーグ、ウルスラ・アンドレスといった、セクシーで華やかな女性たちも重要な役どころを担い、映画に華を添えています。

ストーリーは、テキサス州を舞台に展開します。シナトラとマーティンが演じる詐欺師コンビは、莫大な価値を持つ金塊を強奪しようと企てます。しかし、彼らの計画は、予想だにしないトラブルに見舞われ、次々と予期せぬ展開へと進んでいきます。

本作は、単純な強奪劇にとどまりません。金塊強奪に絡む様々な人物が登場し、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語に緊張感と深みを与えています。時にコミカルに、時にスリリングに展開する物語は、西部劇の定番要素である銃撃戦や追跡劇だけでなく、個性豊かなキャラクターたちの掛け合いにも魅力があります。

監督のロバート・アルドリッチは、西部劇や犯罪映画を得意とする名匠として知られています。彼の演出は、テンポの良い展開と巧みなカメラワークで、観客を飽きさせません。また、音楽は、ネルソン・リドルが担当しており、西部劇らしい壮大な旋律と、コミカルな場面を盛り上げる軽快な音楽が、映画の世界観をさらに豊かに彩っています。

さらに、本作には、三ばか大将がカメオ出演しているのも見逃せません。彼らが織りなす、短いながらもインパクトのあるシーンは、映画に独特のユーモラスなアクセントを加えています。

『テキサスの四人』は、スター俳優たちの競演、スリリングな展開、そしてユーモラスな演出が融合した、見どころ満載のエンターテイメント作品です。西部劇ファンはもちろん、コメディ映画ファンにも強くおすすめできる一本と言えるでしょう。

【スタッフ】
監督・製作：ロバート・アルドリッチ
製作総指揮：ハワード・W・コッチ
脚本：テディ・シャーマン、ロバート・アルドリッチ
撮影：アーネスト・ラズロ
編集：マイケル・ルチアーノ
音楽：ネルソン・リドル

【キャスト】
フランク・シナトラ
ディーン・マーティン
アニタ・エクバーグ
ウルスラ・アンドレス
チャールズ・ブロンソン
[三ばか大将]

もう一度検索