テリー・ミラー (ランニングバック)

テリー・ミラー：伝説のランニングバック

テリー・ミラー（Terry Miller、1956年1月7日 - ）は、ジョージア州コロンバス出身のアメリカンフットボール選手でした。ランニングバックとして活躍し、その卓越した才能で多くのファンを魅了しました。

学生時代

コロラド州コロラドスプリングスの高校時代、ミラーはバスケットボールのポイントガードとしても活躍しました。1973年の冬にはチームを州のチャンピオンに導くなど、その運動能力の高さを示しました。その後、オクラホマ州立大学に進学し、アメリカンフットボールに専念することになります。

オクラホマ州立大学では、1976年と1977年の2年間、オールアメリカンに選出されるという輝かしい実績を残しました。特に1976年からの2シーズンで合計3,221ヤードを走破し、その圧倒的な走力を見せつけました。1977年のハイズマン賞投票では、アール・キャンベルに次ぐ2位となり、その実力が広く認められました。また、1976年のハイズマン賞投票でも全体の4位に入るなど、常にトップレベルの選手として注目を集めました。

NFLでのキャリア

1978年のNFLドラフトでは、1巡目全体5位という高い評価を受け、バッファロー・ビルズに入団しました。当時、チームを去ったO・J・シンプソンの後継者として大きな期待が寄せられ、1年目の1978年にはNFL9位となる1,060ヤードを走る活躍を見せました。この年、ミラーはカーティス・ブラウン、ローランド・フックスらとともにラン攻撃の中心として起用されました。しかし、2年目の1979年には左足首の負傷に苦しみ、484ヤードにとどまりました。1980年にはキックオフリターン16回、ラン12回の出場にとどまり、チームはジョー・クリブスをドラフトで獲得しています。

1981年5月5日、ミラーはドラフト4巡、7巡指名権とのトレードでクリーブランド・ブラウンズに移籍しました。同年、シアトル・シーホークスでもプレーしましたが、2回のランで4ヤードの獲得に終わりました。NFLでのキャリアは、期待されたほどの成功を収めることはできませんでしたが、その才能の片鱗は随所に見られました。

引退後

現役引退後、ミラーは1983年に金融取引の失敗により破産。1999年には詐欺罪で罰金刑を受けるなど、苦難の時期を過ごしました。しかし、その後は社会復帰を果たし、2011年にはオクラホマ州立大学のスポーツの殿堂に選ばれました。さらに、2022年にはカレッジフットボール殿堂入りを果たし、その功績が改めて称えられました。

テリー・ミラーは、その輝かしい実績と、波乱万丈な人生を通して、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。

外部リンク: 通算成績と情報 NFL.com, or Pro-Football-Reference （英語）

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