テレドーム

テレドームの概要

テレドームとは、NTTコミュニケーションズによって開発された情報提供サービスであり、特に多人数が同時に利用しても安定した接続が可能な点が特徴です。このサービスは音源回線が1本で済むため、多数の電話が同時に掛かっても、ほとんど話し中にならないという特性があります。さらに、発生したコール数や地区を集計・確認することも可能であり、利用者にとって利便性の高い情報共有手段となっていました。

テレドームの電話番号は、テレゴングと同じ080で始まる10桁の番号体系が採用されており、0180-99x-yyyという形を取っていました。ここで、`x`は回線が設置されている地域の市外局番を基に設定されていました。通話料金に関しては、固定[[電話]]からの利用時には発信者がNTTコミュニケーションズを通じて特定の発信基地へ向けて通話料を支払う必要がありました。

一方、携帯[[電話]]やPHSからの通話に対しては昼間は14秒、夜間は15秒、深夜・早朝は16秒毎に10円という料金が適用され、基本的には無料通話のプランには含まれませんでした。また、特定の電話サービスや公衆電話からは利用が制限されており、2022年3月31日付けで新規受付が終了し、最終的には2023年6月30日でサービスが完全に終了しました。これは、固定[[電話]]の利用者数の減少やIP網への移行が影響したとされています。

用途

テレドームは主に、不特定多数への情報提供に用いられていました。たとえば、プロスポーツの試合結果の速報や、テレビ番組でのプレゼント応募の案内など、多岐にわたる用途で活用されていました。具体的には、TBSの『日立 世界・ふしぎ発見!』や、フジテレビの『めざましテレビ』などの番組でも視聴者からの反応を集めるためにこのサービスが利用されていました。さらに、消防局が提供していた火災情報ダイヤルも、この0180番号を利用していた例があります。

最近では、『ジョブチューン』や『オールスター感謝祭』など、人気番組のデータ放送企画においても、テレドームが採用されていたため、サービスの利用は多岐にわたりました。しかし、サービス終了に伴う代替手段はNTTグループからは提供されず、現在ではりーふねっとが運営する「67コール」が実質的な代替サービスとして機能しています。

データドーム

テレドームの技術を応用したデータドームは、ISDN回線を1本利用してデジタルコンテンツを大量に配信するシステムです。このシステムは最大約300万回線までの同時接続が可能となっており、2000年にサービスが開始されました。しかし、ブロードバンドインターネットの普及に伴い、送信側と受信側の双方が専用のソフトウェアを必要とすることから、実際にはあまり知られることなく利用が減少していきました。正式なサービス終了は決まっていないものの、実質的には終了状態にあります。

結論

テレドームとその派生であるデータドームは、NTTコミュニケーションズの技術革新として存在していましたが、現代の通信環境の変化に伴い、段階的にその役割を終えることとなりました。多くの情報提供サービスが新たな形に進化していく中で、テレドームの歴史は忘れられないものとなっています。

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