テレビ図書館

テレビ図書館

『テレビ図書館』は、1957年9月16日から1962年3月15日まで、NHKテレビジョン（後のNHK総合テレビジョン）とNHK教育テレビジョンで放送された、小学校中学年向けの学校放送番組です。教科は国語で、世界各地の様々な物語や伝記を、ドラマ、人形劇、影絵劇といった多様な表現方法で紹介しました。

番組の構成

番組では、子供たちに親しみやすい形式で、文学作品や歴史上の人物のエピソードが紹介されました。物語は、日本の昔話や児童文学だけでなく、海外の物語も多く取り上げられ、子供たちの国際的な視野を広げる役割も果たしました。また、人形劇や影絵劇といった視覚的な表現は、子供たちの想像力を掻き立て、物語の世界への没入感を高めました。

放送期間と時間

『テレビ図書館』は、不定期番組としてスタートした後、レギュラー番組となりました。以下に放送時間を示します。

不定期番組時代

NHKテレビジョン

レギュラー番組時代

NHK総合テレビジョン
NHK教育テレビジョン

放送期間中に1年間の休止期間があったため、放送開始から終了まで継続的に放送されていたわけではありません。

取り上げられた作品

番組では、以下のような作品が紹介されました。以下は、放送リストの一部です。

1957年度

良寛物語（1957年9月16日）
虎のつぐない（1957年9月30日）
和井内貞行（1957年10月14日）
ごんぎつね（1957年10月28日）
思い出じいさん（1957年11月11日）
日本の子供の作品（1957年11月25日）
世界の子供の作品（1957年12月9日）
たきび（1958年1月13日）
雪わたり（1958年1月27日）
みがわりになったかんのんさま（1958年2月10日）
春 自由詩の鑑賞（1958年2月24日）
北と南の子どもたち（1958年3月10日）

1958年度

泣いた赤鬼（1958年4月25日）
ジャックと豆の木（1958年5月9日）
三つのねがい（1958年6月6日）
欲ばリメッキ屋（1958年6月20日）
くもの糸（1958年7月4日）
銀の燭台（1958年9月5日）
秋 子供の作品から（1958年9月12日）
わらしべ長者（1958年9月26日）
柿の木のある家（1958年10月10日）
不思義な笛吹き（1958年10月24日）
いなむらの火（1958年11月7日）
かえるのラジオ（1958年11月21日）
子ども風土記 緒方風土記から（1958年12月5日）
裸の王様（1959年1月16日）
水仙月の四日（1959年1月30日）
魔法の梨の木（1959年2月13日）
彦市とんちばなし（1959年2月27日）

1960年度と1961年度にも放送が行われましたが、具体的な放送リストは不明です。

番組の意義

『テレビ図書館』は、子供たちに物語の楽しさを伝えるだけでなく、道徳や社会に対する理解を深める上で重要な役割を果たしました。映像と物語を組み合わせることで、子供たちはより効果的に学習し、想像力を豊かにすることができました。また、多様な文化に触れる機会を提供し、国際的な視野を養う上でも重要な貢献をしました。

外部リンク

* テレビ図書館 - NHK放送史

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