テレビ朝日水曜夜9時枠時代劇

テレビ朝日水曜夜9時枠時代劇の全貌

テレビ朝日がかつて提供していた水曜夜9時の時代劇枠は、1968年4月から1976年9月まで続き、視聴者に多くの人気作品を届けました。この枠は、NET（現・テレビ朝日）で設けられた専門的な時代劇放送枠であり、その内容は日本の歴史や武士道をテーマにした作品が多数含まれています。

放送の歴史

この時代劇枠は大きく二つの期間に分けられます。第1期は1968年4月から1969年6月まで、主に「日本剣客伝」シリーズなどが放送されました。このシリーズでは、複数の作品が約4週間にわたり放送される形式が取られていましたが、1969年7月からは「NETワールドプロレスリング」が放送されることになり、一時終了を迎えました。その後、「新・日本任侠伝」が1970年に月曜放送として復活しました。

第2期は1970年4月にスタートし、これはプロレス番組の移動に伴って水曜枠に新たな作品が流入した結果です。これにより、今まで月曜20時枠で放送されていた「用心棒シリーズ」が水曜に移動してきました。第1期以来、この枠はずっと東映が制作を担当していましたが、1975年4月からは制作が東宝に引き継がれ、その後もさまざまな制作会社が関与しました。

1976年9月にこの枠の時代劇放送が終了した後、時代劇は同年10月から土曜20時枠に再スタートを切りました。そのため、土曜の夜8時枠は本枠の後継的な存在と言えるでしょう。

放送作品一覧

第1期 (1968年4月 - 1969年6月)

• - 日本剣客伝

- 宮本武蔵、上泉伊勢守、柳生十兵衛など、多くの侍たちが描かれました。

• - 新・日本剣客伝

- 後藤又兵衛、中村半次郎などの作品が特徴的です。

• - 日本任侠伝

- 国定忠治、笹川繁蔵の物語が展開しました。

第2期 (1970年4月 - 1976年9月)

• - 燃えよ剣（栗塚旭版）
• - 宮本武蔵（高橋幸治版）
• - 軍兵衛目安箱
• - 半七捕物帳
• - さすらいの狼
• - 新書太閤記（山口崇版）
• - 鬼平犯科帳（丹波哲郎版）など、国内外から多様なジャンルを取り入れた脚本が揃い、視聴者を楽しませました。

放送ネット局

この時代劇の放送は、当時のネットワーク系列に基づいて行われました。

時代劇は日本の文化的アイデンティティを反映した重要なジャンルであり、テレビ朝日の水曜夜9時枠はその先駆けとして、視聴者に広く親しまれてきました。この枠の終了後も、時代劇の魅力は失われず、後続の作品たちが引き継がれていくこととなります。

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