デアリングハート

デアリングハート

デアリングハート（Daring Heart）は、2002年生まれの日本の競走馬、そして繁殖牝馬です。2006年にはクイーンステークスと府中牝馬ステークスを制し、2007年にも府中牝馬ステークスを連覇するなど、記憶に残る活躍を見せました。

競走馬時代

2002年、デアリングハートは北海道千歳市の社台ファームで生まれました。同期には、秋華賞を制したエアメサイアや、中山大障害を制したマルカラスカルなど、後のG1レースで活躍する馬たちが多数います。

2004年、京都競馬場でデビュー。2戦目で初勝利を挙げますが、3歳春までは目立った成績を上げることはできませんでした。しかし、2005年のフィリーズレビューで7番人気ながら2着に入り、桜花賞への優先出走権を獲得します。桜花賞では10番人気という評価でしたが、ミルコ・デムーロ騎手を背に、2着のシーザリオと僅差の3着と健闘しました。続くNHKマイルカップでも、前走がフロック視されながらも、2着と好走を見せます。

その後しばらくは不調が続きましたが、4歳夏に出走したクイーンステークスで、一歳上のG1馬ヤマニンシュクルを破り、2歳以来の勝利を重賞初制覇で飾りました。さらに、続く府中牝馬ステークスも制し、重賞2連勝を達成。その後は牝馬路線・中距離重賞路線で安定した成績を収め、2007年のヴィクトリアマイルでは3着、秋には府中牝馬ステークスを連覇するなど、活躍を続けました。

2008年、ダートG1のフェブラリーステークス7着を最後に現役を引退し、繁殖入りしました。

繁殖牝馬時代

引退後は、生まれ故郷の社台ファームで繁殖牝馬となりました。自身からは重賞勝ち馬は出ていませんが、初仔デアリングバードの産駒として、2020年の中央牝馬三冠を達成したデアリングタクトを輩出しています。2022年11月11日付で用途変更となり繁殖を引退しました。

血統

半兄には、米G1スーパーダービーなど重賞2勝のEction Parkや、武蔵野ステークスなどを勝ったピットファイターがいます。母の半姉には、米でG1競走3勝を挙げているBanker Ladyがおり、近親にも活躍馬が多数いる良血です。

デアリングハートは、その競走成績だけでなく、繁殖牝馬としても大きな影響を与えた名馬と言えるでしょう。

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