ディック東郷

ディック東郷（本名：佐藤茂樹）は、1969年に秋田県大館市で生まれた日本のプロレスラーである。彼は、体格に恵まれないものの、軽量級の中ではパワーがあり、飛び技も駆使する技術を持った選手である。そのプロレスキャリアは、多くの団体で展開され、さまざまなリングネームを使用しながら、多彩な試合スタイルでファンの支持を集めてきた。

【来歴】

佐藤は、秋田県立十和田高等学校を卒業後、一度はFMWに入団するも、デビュー前に退団。次にユニバーサル・プロレスリングに入門した。1991年6月5日、彼は巌鉄 魁（がんてつ さきがけ）名義で、ユニバーサル・プロレスリング後楽園ホール大会に登場し、プロレスデビューを果たした。

その後、1992年にメキシコへ遠征し、再び日本に戻った際、シリーズのギャラが支払われなかったため、再度メキシコに渡る。1993年4月にはみちのくプロレスに覆面レスラー「SATO」として参戦、その後入団。1994年にはデルフィンとの敗者マスク剥ぎマッチでマスクを脱ぎ、頭を坊主にするシーンが話題を呼んだ。

彼は1996年にディック東郷と名前を改め、海援隊☆DXを結成。1998年にはみちのくプロレスを退団し、WWFと契約。帰国後は大阪プロレスに加盟し、さらにみちのくプロレスに参戦してルード軍「F.E.C」を結成する。

2004年にはプロレスラー養成所「SUPER CREW」を設立し、次世代選手の育成にも力を入れる。2005年、新木場1stRINGでデビュー戦を行い、その後は多くの試合を重ねる。

【引退と復帰】

2010年4月9日、プロレスの活動を2011年6月まで続ける意向を発表し、DDTで試合を行いながら、最終的にはボリビアで引退試合を行うことを決定した。引退後はベトナムに移住しプロレスの普及に注力。2016年に現役復帰を発表し、DDTで復活し、その後もみちのくプロレスで活躍。

2020年には新日本プロレスのBULLET CLUBに加入し、内藤哲也との試合での乱入で話題を呼ぶ。新日本プロレスでは、タッグ戦線に組み込まれ、かつての仲間や後輩たちと共にリングに上がり続けている。

【得意技とタイトル歴】

東郷の得意技にはダイビング・セントーン、ペディグリー、様々な打撃技や飛び技が含まれる。彼は多くのタイトルを獲得しており、みちのくプロレスでは東北ジュニアヘビー級やタッグ王座を、DDTではKO-D無差別級王座を手にした。

【プロレスの未来への思い】

引退後も世界での教育活動を通じて、プロレスの普及に努める姿勢を維持しているディック東郷。彼の存在は、日本のプロレスシーンに欠かせない存在であり、今後の彼の活動にも注目が集まっている。このようにディック東郷は、リング内外でのキャリアと、レスリング界の発展に寄与し続けるプロレスラーである。

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