ディノブリーダー

『ディノブリーダー』は、1997年8月22日にデジタルキッズ（後のUbisoft Nagoya）が開発し、J・ウイングから発売されたゲームボーイ用育成シミュレーションゲームです。プレイヤーは主人公となり、博士と共に恐竜を育成し、最強の恐竜に与えられる「クー」の称号を得ることを目指します。

ゲームの特徴

本作は、任天堂の『ポケットモンスター』とバンダイの『たまごっち』という、当時人気を博していた2つのゲームの要素を取り入れたことが大きな特徴です。恐竜を育成するという点で『たまごっち』のような手軽さを持ちながら、RPGのような育成要素も兼ね備えています。

ゲーム・デザインは、T&E SOFTのスーパーファミコン用ソフト『ソード・ワールドSFC』（1993年）にてメイン・プログラムを手掛けた永島三人が担当しました。

ゲーム内容

『ディノブリーダー』は、育成RPGに分類されます。主人公と博士がペットの恐竜を育てながら世界を冒険するというストーリーですが、ゲームの中心は恐竜の育成にあります。プレイヤーは、恐竜の世話をひたすら行い、根気よく成長を待つことになります。戦闘はオートで進行し、運の要素も大きいです。

スタッフ

ディレクター：くれやまと
ゲーム・デザイン：永島三人
プログラム：まつながちえみ、山本哲也
キャラクター・デザイン：ロボロフスキー、舟橋正恭、ZA-ZA KOBAYASHI
音楽、効果音：NIKAIUTA UOH
グラフィック・デザイン：きりたによしのり、はらみつる
エグゼクティブ・プロデューサー：はせがわ“ドラゴン”まさひと

評価

ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では合計25点（満40点）を獲得しました。また、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は、21.8点（満30点）となっています。

シリーズ展開

『ディノブリーダー』は人気を博し、続編が次々と発売されました。シリーズ作品は以下の通りです。

ディノブリーダー2 - 1998年6月5日発売
ディノブリーダー3 〜ガイア復活〜 - 1999年4月28日発売（ゲームボーイカラー対応）
ディノブリーダー4 - 2000年4月28日発売（システムが一新され、主人公自身を操作するアクションステージやパーティ制の戦闘などが導入）

参考文献

「超絶 大技林 '98年春版」『PlayStation Magazine』増刊4月15日号、徳間書店／インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、499頁、ASIN B00J16900U。
前田尋之『G-MOOK154 ゲームボーイパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2018年11月29日、123頁。ISBN 9784862978226。

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