ディミトリー・キリロフ

ディミトリー・キリロフ

基本情報

ディミトリー・キリロフ（Dmitry Kirillov）は、1978年11月24日にロシアで生まれたプロボクサーです。彼は「The Baby」という愛称を持ち、163cmの身長と169cmのリーチを武器に、リングでの活躍を続けてきました。特に彼はIBF世界スーパーフライ級王座を獲得した選手として知られています。

プロキャリアのスタート

キリロフは1998年5月2日にプロデビューを果たしました。デビュー戦では、エストニア出身のゲンナディ・スクマノフを相手に勝利を収め、以降は順調に勝利を重ねていきました。彼はその後10勝をあげ、この間に2回のKO勝利を記録しました。

若手時代の成功

1999年9月29日、キリロフはWBCユース世界スーパーフライ級王座をかけて、南アフリカのクリストファー・デニッカーと対戦しました。この試合では3-0の判定勝ちを収め、王座を獲得しました。その後、2000年3月にはフリオ・デ・ラ・バセスに対して8回TKO勝ちを収め、初防衛に成功。この調子で彼は2001年4月にジュンバー・ハログを相手に再度王座を防衛し、やがてWBCユース王座を返上することになります。

初の世界戦と転機

キリロフは2002年3月にデンマークでEBU欧州バンタム級王者スペンド・アバジに挑戦しましたが、判定負けを喫し、初の黒星を経験しました。この苦い経験は、彼のその後のキャリアに影響を与えました。2004年には日本でWBC世界スーパーフライ級王者徳山昌守と対戦し、またもや判定負け。この時期は彼にとって試練の時期でした。

再起と王座獲得

2004年12月、キリロフはロシアでマーセル・カシモフに勝利し、ロシア・バンタム級王座を獲得。その後2005年9月にはIBF世界スーパーフライ級挑戦者決定戦でレイナルド・ロペスに勝利し、IBF王座への挑戦権を獲得。2007年にはホセ・ナバーロと対戦し、3度目の試みでついにIBF世界スーパーフライ級王座を獲得することに成功しました。

防衛と挫折

王座獲得後、2008年2月には初防衛戦でセシリオ・サントスと対戦し、ドローとなり防衛に成功。しかし、その後の防衛戦では、元IBF世界フライ級王者ビック・ダルチニアンとの試合でKO負けを喫し、王座を失ってしまいました。この一連の出来事は、キリロフにとってボクサーとしてのキャリアの重要なポイントとなりました。

まとめ

ディミトリー・キリロフは、数々の試練を経てIBF世界スーパーフライ級王座にまで登りつめた選手であり、彼のボクシングキャリアは多くの戦いに彩られています。数々のタイトル獲得と挑戦を経て、彼はボクシング界での名声を確立しました。

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