ディープライブラリー・プロジェクト

ディープライブラリー・プロジェクトの概要

ディープライブラリー・プロジェクトは、日本国内における専門図書館を発見するためのウェブサービスの提供を目指しています。このプロジェクトは、専門図書館に所蔵されている資料を対象にした横断検索サービス「dlib」を運営しており、専門図書館協議会およびBICライブラリがその背後にあります。近年、図書館の役割がますます多様化する中で、専門的な知識や情報にアクセスしたい利用者のニーズに応えることを目的としています。

このプロジェクトは委員会制に基づいて運営され、公共図書館の横断検索サイトを運営するカーリルの吉本龍司氏など、専門図書館の職員を含む6名の委員によって運営されています。「ディープライブラリー」という名称は、吉本龍司氏が「専門図書館ってディープだよね」と述べたことから名付けられました。これは、公共図書館が広範な資料を扱う一方で、専門図書館がより特化した資料を保有し、利用者の要望に応じた情報提供が可能であることを強調しています。

沿革

このプロジェクトの始まりは、BICライブラリが2013年に発表した近隣図書館との横断検索を行うための事業計画に遡ります。2014年には、BICライブラリと市政専門図書館との間で横断検索が実現し、同年12月から「dlib」という名称が使われるようになりました。ディープライブラリー・プロジェクトはBICライブラリに本部を置き、2015年11月にその横断検索機能がリリースされました。2016年には新バージョンと旧バージョンの統合が行われ、2024年には国立国会図書館サーチとの連携も始まりました。

特徴

ディープライブラリー・プロジェクトの最大の特徴は、特定の図書館を意識することなく、国内にある専門図書館の資料を広く検索できる点です。2018年3月時点で、約100館以上の専門図書館がこのプロジェクトに参加しています。ユーザーは、テーマに特化した図書館を探し出すことができ、検索結果が見つからない場合でも、その分野に関連する情報を持つ図書館を案内される仕組みが整っています。

このように、ディープライブラリー・プロジェクトは専門図書館の資料にアクセスしやすくするための重要な役割を果たしており、専門的な情報を求める人々にとって貴重な情報源となっています。その高機能な検索サービスによって、利用者はより深い知識を得る機会を提供され、専門図書館のメリットを享受できるようになっています。

参照文献と関連情報

プロジェクトの詳細は、関連する文献や公式ウェブサイトでも紹介されており、興味のある方はぜひ関連資料を閲覧してみると良いでしょう。専門図書館への理解を深めるために、ディープライブラリー・プロジェクトの取り組みを活用してみてください。

もう一度検索