ディーン・ブラウン (ギタリスト)

ディーン・ブラウン（Dean Brown、1955年8月19日 - 2024年1月26日）は、卓越した技術と幅広い音楽性で知られるセッション・ギタリストです。ジャズ・フュージョンを中心に、様々なジャンルで才能を発揮しました。

フランスで生まれ、2歳でアメリカへ移住。10歳で再びフランスへ戻りますが、2年後には再びアメリカへ。15歳でバンドのフロントマンとして音楽活動を開始し、ジョージ・ワシントン大学卒業後、バークリー音楽大学で作曲を学びました。バークリーでは、マイク・スターンやビル・フリゼールといった、後に音楽シーンを牽引するギタリストたちと切磋琢磨しました。

1981年には、伝説的なドラマー、ビリー・コブハムのバンドに参加。1980年代から1990年代にかけては、マーカス・ミラー、デイヴィッド・サンボーン、再結成したブレッカー・ブラザーズ、ジョー・サンプル、ボブ・ジェームス、カーク・ウェイラムなど、数多くの著名ミュージシャンのレコーディングやライブに参加し、セッション・ミュージシャンとしての地位を確立しました。

四半世紀に及ぶキャリアを経て、2000年に満を持してソロ・デビュー・アルバム『ヒア』を発表。このアルバムには、ブレッカー・ブラザーズ、ビリー・コブハム、ジョージ・デューク、ビル・エヴァンス、マーカス・ミラー、リッキー・ピーターソン、デイヴィッド・サンボーン、アンディー・スニッツァーなど、豪華なゲストミュージシャンが参加し、彼の幅広い音楽性と人脈を象徴する作品となりました。2004年には、2枚目のソロ・アルバム『グルーヴ・ウォリアー』をリリース。

また、ベーシストのウィル・リー、ドラマーのデニス・チェンバースと「DBIII（ディービースリー）」を結成。2008年には日本のコットンクラブでライブを行い、その模様を収録したライブ・アルバムをリリースしました。2009年にも同メンバーで来日公演を行い、2010年の公演ではビリー・コブハムをゲストに迎え、話題を呼びました。2010年9月には、東京JAZZに出演し、クリス・ミン・ドーキー&ノーマッズ、ロバータ・フラックのメンバーとしてもプレイしました。2012年春には来日公演が予定されていましたが延期となり、同年9月にバーナード・マセリ (electric vibes)、アーネスト・ティブス(b)、マーヴィン "Smitty" スミス(ds)という編成で来日公演を実現しました。

長年がんとの闘病を続けていましたが、2024年1月26日に68歳で逝去。その卓越した音楽性と、多くのミュージシャンに愛された人柄は、多くの人々の記憶に残るでしょう。

ディスコグラフィ

『ヒア』 - Here (2000年、ESC)
『グルーヴ・ウォリアー』 - Groove Warrior (2004年、ESC)
DBIII Live at the Cotton Club Tokyo (2009年、BHM)
Unfinished Business (2012年、Bfm Jazz)
Rolajafufu (2016年、Audio & Video Labs)

外部リンク

公式サイト
MySpace
ディーン・ブラウン - Discogs（英語）

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