デイドリーム (モンキーズの曲)

デイドリーム・ビリーバー

「デイドリーム」または「デイドリーム・ビリーバー」は、1967年にアメリカのロックバンドモンキーズによってリリースされた有名な楽曲です。この曲は、コルジェムズ・レコードからシングルとして発売された後、瞬く間に人気を博し、アメリカのBillboard Hot 100で第1位に輝きました。また、全英シングルチャートでも最高5位を記録しました。

歌の背景と制作

この楽曲の作詞・作曲を担当したのはジョン・スチュワートで、プロデューサーのチップ・ダグラスが制作にあたりました。モンキーズのプロデューサーであったダグラスは、当時ハリウッドで開催されたパーティーで友人のスチュワートに新しい楽曲のアイデアを求めました。スチュワートは、かつてスパンキー&アワ・ギャングのために書いたが採用されなかった「デイドリーム」をダグラスに聞かせました。この曲に魅力を感じたダグラスは、いくつかの歌詞の修正をお願いしました。

レコーディングは1967年の6月、8月、9月に行われ、最終的に曲が完成しました。リードボーカルを担ったデイビー・ジョーンズは、当初この曲の可能性を感じられず、不安な気持ちのままで歌ったことを後に告白しています。しかし、結果的にはこの曲は時代を象徴するヒット作となりました。

日本における影響

日本では、ザ・タイマーズによる日本語カバー版が特に知られています。忌野清志郎が率いるザ・タイマーズは、1989年に「デイ・ドリーム・ビリーバー」をシングルとしてリリースしました。この日本語版は、オリコン週間シングルランキングでも2位を記録し、15週以上にわたりチャートにランクインしました。曲の収録アルバムである『TIMERS』にも同名の曲が含まれています。

ザ・タイマーズ版は、エースコックやサントリー、セブンイレブンなどのCMソングとしても用いられ、多くのリスナーに支持されました。

その他のカバー・バージョン

「デイドリーム・ビリーバー」は多くのアーティストにカバーされてきました。カナダのシンガー、アン・マレーは1979年にこの曲をカバーし、ビルボードのHot Adult Contemporary Tracksで第1位を獲得しました。また、モンキーズの原曲は、1997年に公開された映画『ドリーム・スタジアム』の主題歌として使用されました。

さらに、この楽曲はフォー・トップスやフィンガー5、西城秀樹など、数多くのアーティストにより再解釈されてきました。そうしたさまざまなバージョンは、原曲の魅力を引き立て、アーティストたちの独自のスタイルを加えることで新たな命を吹き込んでいます。

結論

「デイドリーム・ビリーバー」は、時代を超えて愛される名曲であり、多くのアーティストに影響を与え続けています。モンキーズのオリジナルバージョンをはじめ、ザ・タイマーズやアン・マレーなどによるカバーも多くのファンに親しまれ、この曲の印象は今なお色あせないものとなっています。

もう一度検索