デイナ・バロス

デイナ・ブルース・バロスは、1967年4月13日生まれのアメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。身長180cm、体重73kgと、ポイントガードとしては平均的な体格でしたが、そのプレースタイルで多くのファンを魅了しました。

バロスはボストン・カレッジ時代に、通算2,342得点を記録し、これは学校史上3位という記録です。1989年のNBAドラフトでは、全体16位でシアトル・スーパーソニックスに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。

ソニックスでは、ゲイリー・ペイトンの控えとして4シーズンプレーしました。1991-92シーズンには、スリーポイント成功率.446を記録し、リーグ1位に輝いています。この高いシュート精度が、バロスの持ち味の一つでした。

1993年にフィラデルフィア・76ersに移籍すると、バロスは先発に定着しました。そして、翌1994-95シーズンにキャリアの絶頂期を迎えます。平均40.5分（リーグ2位）の出場で、20.6得点、7.5アシスト、1.8スティール、スリーポイント成功率.464（同3位）と、軒並みキャリアハイの成績を記録しました。この活躍が認められ、オールスターに選出され、MIP（最も成長した選手賞）も受賞しました。シーズン中のヒューストン・ロケッツ戦では、自己最高の50得点をあげるなど、記憶に残るプレーも披露しました。

シーズン終了後、バロスはボストン・セルティックスに移籍し、有能なロールプレーヤーとして5シーズンプレーしました。セルティックスでは、得点だけでなく、チームを盛り上げるムードメーカーとしても貢献しました。

2000年にはデトロイト・ピストンズにトレードされ、2シーズン在籍した後、一旦NBAを離れました。しかし、2004年に古巣セルティックスに復帰し、2試合に出場して現役を引退しました。

NBAでの通算成績は、850試合に出場し、8,901得点、2,837アシスト（平均10.5得点、3.3アシスト）、スリーポイント成功率.411です。また、1994年から1996年にかけて記録した89試合連続スリーポイントシュート成功は、2013年にカイル・コーバーに破られるまでNBA記録でした。この記録からも、バロスのシュート力の高さがうかがえます。

引退後は、実業家やバスケットボールコーチとして活動しています。NBAでの経験を生かし、次世代の育成に力を注いでいます。

バロスのプレースタイルは、多くのファンに愛されました。特に、高いシュート精度と、状況判断能力に優れたアシストは、チームに大きく貢献しました。また、常に全力でプレーする姿勢は、チームメイトやファンに勇気を与えました。デイナ・バロスは、NBAの歴史に名を残す名プレーヤーの一人です。

主な記録

オールスター選出 (1995)
MIP (1995)
スリーポイント成功率リーグ1位 (1992)

NBA通算成績

出場試合数: 850
得点: 8,901
アシスト: 2,837
* スリーポイント成功率: .411

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