ゲイリー・ペイトン

ゲイリー・ドウェイン・ペイトン・シニア

ゲイリー・ドウェイン・ペイトン・シニア（Gary Dwayne Payton Sr.、1968年7月23日生まれ）は、アメリカのカリフォルニア州オークランド出身の元プロバスケットボール選手です。開花する才能を持つ彼は、NBAのシアトル・スーパーソニックスで活動の大半を過ごし、2008年に現役を引退しました。ペイトンは主にポイントガードとしてプレーし、彼の息子もNBA選手として活躍しています。

生い立ちと学生時代

ペイトンは4人兄弟の一人として幼少期を過ごし、小さい頃からバスケットボールに情熱を注いでいました。ただし、彼の高校時代は学業にも影響を及ぼすほどで、一時期はお父さんからプレイを禁止されたこともありました。近所の公園では、後にNBA選手となるジェイソン・キッドと共演する機会もありました。二人はのちにポイントガードとしての立場でライバルとなりますが、ペイトンはキッドからも憧れられる存在でした。すぐにその実力が認められ、オレゴン州立大学に進学。大学では平均得点18.1、アシスト7.8という成績を収め、4年生時にはスポーツ・イラストレイテッド誌で最優秀選手に選出されました。

NBAキャリア

シアトル・スーパーソニックス

1990年のNBAドラフトで、ペイトンは全体2位でシアトル・スーパーソニックスに指名を受けました。デビューシーズンから先発として活躍し、新人ながらオールルーキーセカンドチームに選出されました。当時のソニックスは中堅チームに位置していましたが、ペイトン加入後、そのパフォーマンスは向上を見せ、1992-93シーズンには55勝27敗を記録し、NBAカンファレンスファイナルへと進出しました。

1995-96シーズンは、キャリアのハイライトともいえる年でした。この年、ペイトンは19.5得点、7.5アシスト、2.85スティールを記録し、NBA最優秀守備選手賞を受賞しました。ソニックスは64勝18敗でリーグ2位の成績を残し、NBAファイナルに進出しました。しかし、シカゴ・ブルズと対戦した優勝決定戦では、3連敗から映像を残し、第6戦で敗れ、優勝の夢は叶いませんでした。

スーパーソニックス以後

シアトルを去った後、ペイトンはミルウォーキー・バックスで短期間プレーし、その後ロサンゼルス・レイカーズに加入。彼のNBAキャリアではレスラーシャキー・オニールとコービー・ブライアントと共演しましたが、ファイナルで再び優勝を逃しました。ペイトンは続くシーズンでボストン・セルティックスに放出され、その後アトランタ・ホークスにトレードされましたが、出場することなく解雇されました。

マイアミ・ヒート

2005-06シーズン、彼はマイアミ・ヒートに移籍し、ついに栄光の瞬間を迎えます。このシーズン、NBAファイナルで初優勝を果たし、特に第3戦では逆転のジャンプシュートを成功させ、勝利を決定づけました。この時のヒートでの活躍は、彼のキャリアの中でも特に輝かしいものでした。

引退後

引退後は、3人制バスケットボールリーグで活動すると共に、リンカーン大学やアラメダ大学でコーチを務めています。また、彼は慈善活動に対しても熱心で、自己の財団を通じて少年少女への支援を行っています。全盛期には高い評価を受けたペイトンですが、今でも彼の功績はバスケットボール界で明確に記憶されています。彼の二世、ゲイリー・ペイトン2世もNBA選手として成功を収めており、親子でチャンピオンリングを手にした数少ない例となりました。

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