デイビー・ガルシア

デイビー・アンダーソン・ガルシア：ドミニカ共和国出身の右腕投手

デイビー・アンダーソン・ガルシア（Deivi Anderson García, 1999年5月19日 - ）は、ドミニカ共和国モンセニョール・ノウエル州ボナオ出身のプロ野球選手です。右投右打で、現在はミルウォーキー・ブルワーズ傘下に所属しています。

プロ入りからヤンキース時代

2015年7月、ガルシアはインターナショナル・フリーエージェントとしてニューヨーク・ヤンキースと契約金20万ドルでプロ入りを果たしました。2016年6月9日には、ヤンキース傘下のマイナーチームであるルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ヤンキース2でプロデビュー。同シーズンは14試合に先発し、48.1回を投げて1勝5敗、防御率2.61を記録しました。

2017年もルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ヤンキースで開幕を迎え、6月26日にはR級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースに転属。さらに7月24日にはアパラチアンリーグのルーキー級プラスキ・ヤンキースに昇格しました。このシーズンは3チーム合計で13試合に登板し、60.0回を投げて6勝2敗、防御率3.30の成績を残しました。

2018年、MLB.comのプロスペクトランキングで、ガルシアはチーム内11位の評価を受けました。A+級タンパ・ターポンズでシーズンを迎えましたが、1試合先発後にA級チャールストン・リバードッグスへ。8月6日に再びA+級タンパに戻り、シーズン終盤の9月2日にはAA級トレントン・サンダーに昇格しました。このシーズンは3チーム合計で14試合に先発し、74.0回を投げて5勝4敗、防御率2.55を記録しました。

2019年には、MLB.comのプロスペクトランキングでチーム内1位、全体62位と高い評価を受けました。A+級タンパで開幕を迎え、4月30日にAA級トレントンに昇格。7月7日にはオールスター・フューチャーズゲームにアメリカンリーグ代表として選出され、先発として初回を無失点に抑えました。フューチャーズゲーム後の7月11日にはAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースに昇格。このシーズンは3チーム合計で26試合に登板し、111.1回を投げて5勝9敗、防御率4.28を記録。シーズンオフの11月20日には40人枠に追加されました。

2020年、MLB.comのプロスペクトランキングでチーム内3位の評価を受けました。8月30日にアクティブ・ロースターに追加され、同日のニューヨーク・メッツとのダブルヘッダー第2戦でメジャーデビュー。6回を投げて6奪三振、1失点という内容で、チームは勝利しました。

2023年8月7日、カルロス・ロドンを復帰させるためにDFAとなりました。

ホワイトソックス時代

2023年8月10日、ウェイバー公示を経てシカゴ・ホワイトソックスへ移籍しました。しかし、2024年4月28日にブラッド・ケラーを昇格させることに伴ってDFAとなり、5月2日にウェイバーを経てAAA級シャーロット・ナイツに送られました。オフの11月4日にFAとなっています。

ブルワーズ傘下時代

2024年11月18日、ミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、2025年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになりました。

投球スタイル

ガルシアはインステップ気味のオーバースローから、最速96.2mph（約154.8km/h）の速球を投げ込みます。その他に、82mphのスライダー、76mphのカーブを持ち、いずれも高いスピンレートが計測されています。左打者に対してはチェンジアップも使用します。

マイナーリーグでの通算奪三振率は12.7と高い数値を記録していますが、与四球率も3.8とやや高い点が課題です。

今後の活躍が期待される若手右腕、デイビー・アンダーソン・ガルシアの動向から目が離せません。

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