デジタルロック

デジタルロック（Digital Rock）

デジタルロック、略してデジロックとは、ロック音楽とデジタル要素を融合させた音楽のジャンルです。この言葉は特に日本で用いられるもので、テクノの影響を受けたスタイルや、逆にロック的な要素を持つテクノ音楽も含まれることから、音楽関係者の間では非常に便利な用語とされています。デジロックは1990年代に日本の音楽誌で流行し、2000年代にはその名が広まりました。

他国、特にイギリスでは、デジタルロックという言葉は主にジーザス・ジョーンズを指して使用されることが多いため、日本と海外でそのイメージが異なる点には注意が必要です。日本においては、TM NETWORK|TM_NETWORKの楽曲『Get Wild』がデジタルロックの起源として位置づけられています。この曲では、80年代に流行していたユーロビートのリズムに、ヘヴィーなギターサウンドが融合され、新しいスタイルが生まれました。

当時は「デジタルロック」という用語は普及しておらず、「ダンス・ビート」という表現が一般的でした。また、PENICILLINのギタリスト千聖も、「DANCE WITH THE WILD THINGS」という楽曲を1996年に発表しましたが、その頃にはデジロックという言葉自体は存在していませんでした。デジタルロックはそのキャッチーなリズムとノリの良さから、アニメ主題歌としても多く使われるようになり、アニメソングの重要なジャンルの一つとなっています。

主なバンドやアーティスト

デジタルロックに分類されるアーティストやバンドには以下のものがあります：

• - TM NETWORK|TM_NETWORK
• - 布袋寅泰
• - T.M.Revolution
• - access
• - BUCK-TICK
• - globe
• - PENICILLINの千聖
• - 川田まみ
• - MELL
• - I've
• - 茅原実里
• - 橋本みゆき
• - 原田ひとみ
• - KOTOKO
• - 黒崎真音
• - 島みやえい子
• - fripSide
• - RAISE A SUILEN
• - MYTH & ROID
• - 前島麻由
• - UVERworld
• - MIYAVI

これらのアーティストは、それぞれ異なるスタイルや影響を持ちながらも、デジタルロックという広義のジャンルに新しい風を吹き込んでいます。彼らの楽曲は、聴き手に新たな体験を提供し続け、幅広い層のファンに支持されています。音楽におけるデジタル技術の進化が、さらなる新ジャンルの開発とともに、デジタルロックも一層進化していくことでしょう。

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