デジタル・カーホンE208 HYPER

デジタル・カーホンE208 HYPERは、株式会社デンソーが製造し、NTTドコモのmova回線を利用した自動車電話端末です。

概要

この端末は、受話器とその置台が一体となった電話機「E005」と、通信ユニットである「E208」で構成されています。E208単体でも別の受話器と組み合わせて使用することができましたが、E005と組み合わせることで、208シリーズで対応したハイパートーク機能（フルレートとハーフレートの自動切り替え）や、9,600bpsのパケット通信を利用可能になりました。

E208 HYPERは、NTTドコモから最後に発売された自動車電話であり、2007年まで製造が続けられました。同じく最後まで販売されていた自動車電話としてE401があります。

受話器「E005」の仕様

受話器「E005」の仕様は以下の通りです。括弧外は受話器と置台を合わせた値、括弧内は受話器単体の値を示します。

高さ: 56mm (28mm)
長さ: 166mm (166mm)
幅: 55mm (53mm)
質量: 350g (220g)

歴史

E208 HYPERの発売までの主な出来事は以下の通りです。

1999年9月7日: [テレコムエンジニアリングセンター]による技術基準適合証明を取得（技術基準適合証明番号WAE0038863～0038912）。
1999年10月25日: 電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A99-0985JP、J99-1236）。
1999年11月10日: TELECによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WAA0038）。
2000年7月: 受話器E005の発売が開始されました。
2012年3月31日: NTTドコモのmovaサービスが終了し、本端末は利用できなくなりました。

その他

E208 HYPERは、自動車電話としての機能に加え、ハイパートーク対応により音声品質の向上が図られ、パケット通信にも対応するなど、当時の最先端技術が盛り込まれていました。しかし、movaサービスの終了により、現在は利用することができません。ドコモが最後に発売した自動車電話機として、歴史に名を刻んでいます。

外部リンク

ドコモ、自動車電話「E208」をハイパートーク対応に - ケータイWatch 2000年7月24日

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