デジタル・カーホンE401 HYPER

デジタル・カーホンE401 HYPERについて

デジタル・カーホンE401 HYPERは、NTTドコモのmova回線を利用したデンソー製の自動車電話端末です。この端末は、受話器（E002）とその置台、そして通信ユニット（E401）の組み合わせで構成されています。

特徴

この機種の最大の特徴は、ドコモの自動車電話としては初めて「DoCoMoアプリケーションカード（ICカード）」を採用した点です。このICカードには、電話番号、発着信履歴、電話帳などの個人情報が保存されます。

後継機種であるE208ではICカードが採用されなかったため、E401 HYPERはドコモの自動車電話の中で唯一ICカードを搭載したモデルとなりました。ICカードは受話器の置台に差し込んで使用し、挿入しない状態では情報が表示されない仕組みになっています。

E208が発売された後もE401 HYPERは販売が継続され、2007年まで少数ながら製造されていました。E208と共に、NTTドコモが最後に販売していた自動車電話の一つとして、その役目を終えました。

受話器「E002」の仕様

受話器（E002）とその置台の仕様は以下の通りです。

高さ: 62mm (受話器のみ: 38mm)
長さ: 166mm (受話器のみ: 166mm)
幅: 67mm (受話器のみ: 67mm)
質量: 450g (受話器のみ: 260g)

歴史

E401 HYPERの歴史は以下の通りです。

1997年11月4日: 無線設備検査検定協会（現テレコムエンジニアリングセンター）による技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WAAL3）。
1997年11月25日: 電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号P97-7077-0）。
1997年7月4日: ドコモから発表。
1998年3月20日: 発売開始。
2012年3月31日: movaサービスの終了に伴い、使用が終了。

参考文献

この機種に関する情報は、以下の文献にも掲載されています。

『日本ケータイ大図鑑 1979→2005』（ケータイBEST Vol.25 特別付録小冊子、ソフトバンク パブリッシング）

E401 HYPERは、ドコモの自動車電話の歴史において、ICカードの採用という点で特筆されるモデルです。movaサービスの終了とともにその役目を終えましたが、その技術とデザインは、後の携帯電話の進化に影響を与えたと言えるでしょう。

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