デッド オア アライブ

『デッド オア アライブ』（DEAD OR ALIVE）

『デッド オア アライブ』とは、テクモが1996年10月にアーケード用として発表した3D対戦型格闘ゲームです。このゲームは、当時最先端の技術であるモーションキャプチャーを活用し、実際の格闘技の動きをリアルに再現しています。略称は「DOA」または「DOA1」であり、キャッチコピーは「打つ、投げる、極める！」です。

ゲームの概要

このゲームには、かすみ、ザック、ティナ、レイファン、ハヤブサ、ジャン・リー、ゲン・フー、バイマンの8人のキャラクターが登場します。物語の舞台は、異種格闘技大会「デッドオアアライブ」で、選手たちはそれぞれ異なる背景を持ち、勝利を目指して戦います。大会の最後には、最終ボスとして雷道が立ちはだかります。

ホールドシステム

『デッド オア アライブ』の特徴的なシステムの一つに、打撃を掴む「ディフェンシブホールド」（DH）と、攻撃に向かう「オフェンシブホールド」（OH）の二種類のホールドシステムがあります。これにより、戦略的な攻防が可能です。特に、ディフェンシブホールドは相手の攻撃をいなしながら、オフェンシブホールドでは攻撃を強化することができます。投げ抜けはH+Pボタンで行いますが、操作がシビアなため、そのタイミングを見極める必要があります。

デンジャーゾーン

リングの外側には「デンジャーゾーン」と呼ばれる危険区域があり、ここにキャラクターがダウンすると爆発が起き、高いダメージを受けます。このエリアを利用することで、戦闘の展開が大きく変わるため、戦略の重要な要素として注目されています。

つかみ技

本作では、従来の格闘ゲームにおける投げ技とは異なり、完全に独立した「つかみ技」が導入されています。相手の打撃を掴むことで関節技に移行することができ、これまでの投げ技とは異なる戦術が求められます。つかみ技は相手の打撃に対して効果的ですが、投げ技には弱いという特性を持っています。

移植とその特徴

約1年後、セガサターン版がリリースされ、アーケードバージョンの改良と新要素が加わりました。また、プレイステーション版も独自のアレンジが行われ、全キャラクターでアーケードモードをクリアすると雷道が使用可能になります。

続編とシリーズの発展

その後、第二作となる『デッド オア アライブ++』が1998年に稼動し、新たなキャラクターが登場し、さらに戦略が深まっています。また、この作品はシリーズの人気を広げ、続編の基盤としても位置付けられました。

結論

『デッド オア アライブ』は、そのリアルな動きと革新的なシステムにより、格闘ゲームの歴史に名を刻む作品として、多くのファンに愛され続けています。このゲームを通じて、プレイヤーは個々のキャラクターの特性を活かし、戦略を練りながら戦う楽しさを味わうことができます。

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