デッドヒート (OVA)

『デッドヒート』の魅力と概要

『デッドヒート』は1987年7月21日に日本ビクターからリリースされたオリジナルビデオアニメ（OVA）で、特にVHD規格向けに制作された3Dアニメーション作品です。この作品は、日本ビクターと日本サンライズの共同制作により実現され、従来のセルアニメに立体効果を加えた映像が楽しめるようになっています。視聴には専用の3D眼鏡と3D対応VHDプレイヤーが必要ですが、あらかじめ準備されている視聴者向けのキャンペーンでは、特定の場面で表示される「FX」の文字を発見した視聴者に対して、豪華なプレゼントが用意されていました。なお、VHDプレイヤーに対応していない場合でも、一般的な2D映像として視聴することが可能です。

1987年8月7日には、2D映像を収録したVHS版とベータマックス版がCICビクタービデオから発売され、その後も、地上波での初放送が2018年3月30日未明にサンテレビで実施されました。さらに、2021年7月24日にはBS12トゥエルビにてHDリマスター版が放送され、新たな映像体験を提供しました。

あらすじ

物語は21世紀の日本を舞台に展開されます。そこで流行しているのは、小型ロボット車両「FX」を用いたチームレースです。主人公のマコトをはじめとする「ビッグウェーブ」チームの仲間たちは、最下位のDランクに属しながらも、Aランクへの昇格とチャンピオンを目指して挑戦します。彼らの努力や友情が描かれる中、レースの迫力と緊張感がストーリーを盛り上げています。

登場人物

マコト

主人公で、ビッグウェーブのFXライダー。普段は窓掃除のアルバイトをしているが、仲間たちと共に目標に向かって奮闘します。

カオリ

ビッグウェーブの唯一の女性メンバーで、ハンバーガーショップでアルバイトをしているヒロインです。

サブロー

チームのメカニックであり、ビッグウェーブの信頼できるサポーターです。

ヨシオ

こちらもメカニックであり、実家の商店を手伝いながらチームをサポートします。

高利貸し

ビッグウェーブに資金を貸しているが、期限を過ぎたためにトラブルが生じます。

ゴー

エンジン開発の技術者で、独自に改良したエンジンを使ってビッグウェーブに加わることになります。

マリア

ナツオのチームでエンジンメーカーの社長で、ストーリーに欠かせない存在です。

サワイ ナツオ

AランクのFXライダーで、物語の中で重要な位置を占めるキャラクターです。

FX（エフェックス）

FXは、この作品の核となる小型車両ロボットです。そのユニークな特性として、モータースポーツに格闘技の要素を取り入れており、ライダーは操縦席に乗り込み、時には敵車との闘いを行いながらレースをします。非常に危険な競技であり、スリリングな展開が観る者を惹きつけます。

制作スタッフ

メインスタッフには、監督の川瀬敏文、脚本の遠藤明範、メカニカルデザインを担当した佐山善則などが名を連ねています。

『デッドヒート』は、その独特な映像表現と魅力的なキャラクターたちを通じて、視聴者に新たなエンターテインメントを提供した作品です。

もう一度検索