デニス・イストミン

デニス・イストミン：ウズベキスタンのエース、不屈のテニス人生

デニス・オレーゴヴィチ・イストミン（Denis Olegovich Istomin）は、1986年9月7日生まれのウズベキスタン人プロテニス選手。そのプレースタイルは右利き、バックハンドは両手打ち。身長188cm、体重88kg。

幼少期と事故

ロシアのオレンブルクで生まれ、モスクワ在住。5歳からテニスを始め、母親がコーチを務めています。14歳半で男子ツアーに初出場した際、自動車事故で脚に大怪我を負い、手術で80針を縫うほどの重傷でした。3ヶ月の入院と2年間のリハビリを経て、2003年にテニスを再開。

プロとしてのキャリア

2004年にプロ転向し、本格的に競技を開始。2005年からはデビスカップのウズベキスタン代表に選出されています。

グランドスラム

2006年全豪オープンでグランドスラムに初出場。2008年全豪オープンで初勝利を挙げ、2回戦でレイトン・ヒューイットと対戦しました。

2009年の全米オープンでは3回戦に進出。ウズベキスタン人男子選手として初の快挙となりました。

2012年ウィンブルドン選手権では4回戦に進出するも、ミハイル・ユージニーにフルセットで敗れました。同年のロンドン五輪にも出場し、3回戦まで進出しています。

2013年全米オープンでも4回戦に進出。アンディ・マリーに敗れました。

2017年全豪オープン2回戦では、当時世界ランク2位だったノバク・ジョコビッチを破るという番狂わせを演じました。

デビスカップ

2009年のデビスカップでは、ウズベキスタン代表をワールドグループ・プレーオフに導きました。セルビアとの対戦では敗れたものの、チームは最高成績を収めました。

ツアー優勝

2015年、ノッティンガム・オープンでATPツアー初優勝を果たしました。決勝ではサム・クエリーを破り、タイトルを獲得。

2017年には成都オープンで2勝目を挙げました。決勝でマルコス・バグダティスが棄権したため、勝利となりました。

アジア大会

2010年広州アジア大会では銀メダルを獲得しました。

プレースタイルと人物

イストミンは、強烈なフォアハンドと安定したバックハンドを武器とするオールラウンダーです。また、粘り強いプレースタイルも持ち味で、苦しい状況でも諦めずに戦い抜く精神力の強さも持ち合わせています。

度重なる怪我を乗り越え、トップレベルで活躍を続けるイストミンは、ウズベキスタンのテニス界を牽引する存在として、国民から愛されています。

主な戦績

ATPツアー シングルス：2勝
ATPツアー ダブルス：3勝
* アジア大会：銀メダル（2010年）

略語

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

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