デライノ・デシールズ

デライノ・ラモント・デシールズは、1969年1月15日生まれ、デラウェア州シーフォード出身の元プロ野球選手。主に二塁手として活躍し、引退後は野球指導者としても活動しています。右投左打。

現役時代はMLBで13年間プレーし、俊足好打の選手として知られました。通算463盗塁はMLB歴代44位（2012年現在）という記録が、彼のスピードを物語っています。

また、彼の息子であるデライノ・デシールズ・ジュニアもプロ野球選手であり、2010年のMLBドラフトでヒューストン・アストロズから1巡目（全体8位）で指名され入団。2021年にはレッズで選手とコーチを兼任するという珍しい形でチームに貢献しました。

経歴

プロ入り前

高校時代はバスケットボールのポイントガードとしても活躍。その才能はビラノバ大学から奨学金のオファーを受けるほどでした。

プロ入り後

1987年のMLBドラフト1巡目（全体12位）でモントリオール・エクスポズから指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。1990年4月9日のセントルイス・カージナルス戦でメジャーデビュー。1年目からレギュラーとして44盗塁を記録し、ナ・リーグの新人王投票では2位に入りました。

エクスポズ時代は、デビューから4年連続で40盗塁以上を記録するなど、その俊足ぶりを発揮しました。

1993年11月19日、ペドロ・マルティネスとの交換トレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍。しかし、ドジャース在籍3年間では通算打率.241と不振に苦しみました。一方、マルティネスはその後MLBを代表する投手へと成長。このトレードは、“ドジャース史上最悪のトレード”として語られることもあります。

ドジャース退団後は、1997年にFAでカージナルスへ移籍。その後、ボルチモア・オリオールズ、シカゴ・カブスと渡り歩き、2002年を最後に現役を引退しました。現役時代は、主要なタイトルやオールスターへの選出はありませんでした。

現役引退後

2011年からは、シンシナティ・レッズ傘下のA級デイトン・ドラゴンズの監督を務めました。2012年限りで退任後、2012年12月12日にAA級ペンサコーラ・ブルーワフーズの監督に就任。2014年限りで退任。

2014年12月1日には、AAA級ルイビル・バッツの監督に就任。2019年シーズンからはレッズの一塁コーチを務め、2022年シーズン限りで退任しました。

2023年からは、ワシントン・ナショナルズ傘下AA級ハリスバーグ・セネターズの監督に就任しています。

人物

野茂英雄がメジャーリーグデビューした際のチームメイトであり、1996年9月17日のコロラド・ロッキーズ戦では二塁手として野茂のノーヒットノーラン達成に貢献しました。また、オリオールズ時代の2001年4月4日に、野茂がレッドソックス所属時に2回目のノーヒットノーランを達成した際には、最後の打者となっています。

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