デレク・ベル (野球)

デレク・ナサニエル・ベル（Derek Nathaniel Bell, 1968年12月11日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州タンパ出身の元プロ野球選手です。右投右打の外野手として、1990年代を中心に活躍しました。

ブルージェイズ時代

1987年のMLBドラフト2巡目（全体49位）でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入りを果たしました。1991年にはAAA級シラキュース・チーフスで目覚ましい成績を残し、インターナショナルリーグMVPとベースボール・アメリカマイナーリーグ年間最優秀選手賞に輝きました。翌1992年にはメジャーデビューを果たし、チームの世界一に貢献しました。

パドレス時代

1993年、サンディエゴ・パドレスへ移籍。この年からレギュラーとして出場機会を増やし、1993年には初の二桁本塁打となる21本塁打を記録、1994年には打率.311と初の3割をマークしました。

アストロズ時代

1994年オフにヒューストン・アストロズへ移籍。1995年には打率.334と高打率を記録しました。1996年には自己最多となる113打点を記録する一方で、打率は.263と前年から大きく低下しました。1998年には打率.314、198安打、41二塁打、22本塁打、108打点と好成績を残しましたが、翌1999年は打率.236、12本塁打と不調に終わりました。

メッツ時代

1999年オフにニューヨーク・メッツへ移籍。2000年のシーズンは、前半戦こそ好調だったものの、後半戦は打率.187と低迷しました。オフにFAとなっています。

パイレーツ時代と引退

2000年12月、ピッツバーグ・パイレーツと契約。しかし、2001年は開幕から不調が続き、故障者リスト入りも経験しました。7月以降は出場機会がなく、この年限りで現役を引退しました。

プレースタイルと人物

ベルは、平凡なゴロでも全力疾走するハッスルプレイヤーとして知られていました。その一方で、目立ちたがり屋な一面も持ち合わせていました。ブルージェイズ時代には、同僚から愛車をいたずらされるというエピソードも残っています。

引退後は、野球解説者や指導者として活動しています。その明るいキャラクターと豊富な経験を活かし、野球界に貢献しています。

獲得タイトル・表彰

インターナショナルリーグ最優秀選手賞：1回（1991年）
ベースボール・アメリカ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞：1回（1991年）

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