デンバー・クエリョ

デンバー・クエリョのボクシングキャリア

概要

デンバー・クエリョ（Denver Cuello）は、1986年12月12日生まれで、フィリピンのイロイロ州カバトアン出身のプロボクサーです。彼は、数多くの戦績において重要なタイトルを獲得した実力派として知られています。

プロデビューとタイトル獲得

デンバーは2004年8月28日にプロデビューし、最初の試合では判定負けという結果に終わりました。しかし、2007年7月7日にアルマンド・クルスとの対戦でフィリピンGABミニマム級王座を獲得し、3度防衛に成功します。これが彼のキャリアの重要なターニングポイントとなりました。

2009年4月19日には、空位のWBCインターナショナルミニマム級王座決定戦に臨み、松本博志を相手に3回と4回でダウンを奪い、最後はレフェリーストップにより勝利を収めました。この勝利によって彼は新たなタイトルを手にしました。

世界タイトル挑戦と誤審

2010年5月22日、クエリョはメキシコシティでWBC世界ミニマム級王者の井岡一翔への挑戦権を懸けてフアン・エルナンデスと対戦しました。この試合は波乱の展開となり、クエリョは2回にダウンを奪われました。彼は3回にボディショットでダウンを奪い返しましたが、レフェリーの誤審により試合は止まり、結局クエリョは王座挑戦の機会を失いました。後日、WBCが動画検証を行い、クエリョのKO勝ちと判定しましたが、挑戦者はエルナンデスのままとされました。

プロモーターとの契約

この試合後、クエリョはサウル・アルバレスが率いるカネロプロモーションズと契約を結びました。

防衛戦と新たな王座

2010年9月25日、元IBF世界ミニマム級王者のムハンマド・ラクマンとのWBCインターナショナルミニマム級王座2度目の防衛戦は、クエリョが序盤から主導権を握り、9回のレフェリーストップで成功裏に終わりました。この試合はラクマンにとって初のKO負けとなりました。その後、クエリョは3度防衛を果たし、最終的に王座を返上します。

クエリョは2011年10月15日にカルロス・ペレスとのWBC世界ミニマム級シルバー王座を懸けた試合に挑み、初回TKOで勝利し新たなタイトルを獲得しました。2012年5月19日には、元シルバー王者のガニガン・ロペスとの初防衛戦を行い成功を収めました。

大きな試練と復帰

2013年6月28日、ドバイでのWBC世界ミニマム級王座の試合では、熊朝忠相手にダウンを奪うも負傷してしまいました。それでも左手一本で戦い抜きましたが、判定負けとなり王座獲得には至りませんでした。その後のプロモーターからの賃金未払い問題も影を落とします。

2014年10月11日、彼は約1年4ヶ月ぶりに試合を行い、階級を2階級上げてフライ級で復帰し、7回棄権勝利を収めました。

獲得したタイトル

• - フィリピンGABミニマム級王座
• - WBCインターナショナルミニマム級王座
• - WBC世界ミニマム級シルバー王座

デンバー・クエリョは数々のタイトルを獲得し、その中で高い技術と精神力を見せつけた選手です。彼のボクシングキャリアは、成功と試練が交錯した波乱万丈のものとなっています。

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