デヴィッド・ハンゲイト

デヴィッド・ハンゲイト：多才な音楽家の軌跡

デヴィッド・ハンゲイト（David Hungate, 1948年8月5日 - ）は、アメリカ合衆国ミズーリ州出身のベーシストであり、音楽プロデューサー、アレンジャーとしても才能を発揮しています。彼はベースだけでなく、ギター、トランペット、ドラム、ピアノなど、多岐にわたる楽器を演奏することができます。

生い立ちと音楽への目覚め

ハンゲイトは、アメリカ下院議員であり、後に連邦地方裁判所判事を務めたウィリアム・L・ハンゲイトの息子として生まれました。ミズーリ州トロイのトロイ・ブキャナン高校から、音楽の道を志し北テキサス大学音楽学部へ進学。大学では、名門ジャズ・アンサンブル「One O'Clock Lab Band」でベースを担当し、1970年のモントルー・ジャズ・フェスティバルなど、数々の舞台で演奏しました。

セッション・ミュージシャンとしての活躍

1970年代には、ボズ・スキャッグスの『シルク・ディグリーズ』やアリス・クーパーの『閉ざされた世界』といった、数々のヒット・アルバムにセッション・ミュージシャンとして参加。当時の音楽シーンを彩りました。この時期のセッションで共に演奏したメンバーを中心に、後に結成されるバンド・TOTOに、ベーシストとして参加することになります。

TOTOでの成功と転身

ハンゲイトはTOTOの初期メンバーとして、バンドの成功に大きく貢献しました。グラミー賞を受賞したアルバム『聖なる剣』を含む、TOTOの最初の4枚のアルバムでベースを演奏。しかし、『聖なる剣』のリリース直後、カントリー・ミュージックのセッション・ミュージシャンとしてのキャリアを追求するため、TOTOを脱退。その後は、チェット・アトキンスをはじめとするカントリーアーティストのレコーディング、アレンジ、プロデュースを手がけました。また、ジョー・ヴァナとファーギー・フレデリクセンが率いるAORスーパーグループ、メッカの主要メンバーとしても活動しました。

ソロ活動とTOTOへの復帰

1990年には、ソロ・アルバム『SOUVENIR - 愛の贈り物』をリリース。このアルバムでは、TOTOのメンバーであったジェフ・ポーカロが数曲でドラムスを演奏しています。1995年には、シャナイア・トゥエインのセカンド・アルバム『ウーマン・イン・ミー』で、全曲のベースを担当しました。

その後、TOTOはハンゲイトの後任として加入したマイク・ポーカロが病気のため引退。ツアーではリーランド・スカラーやネイザン・イーストが代役を務めていましたが、イーストの脱退を受けて、2014年にハンゲイトがTOTOに復帰。当初は2014年のツアー後に引退すると発表されていましたが、最終的には2015年までTOTOのツアーに参加し続けました。また、アルバム『TOTO XIV〜聖剣の絆〜』でも4曲でレコーディングに参加しています。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

『SOUVENIR - 愛の贈り物』 - Souvenir（1994年）

TOTO

『宇宙の騎士』 - Toto（1978年）
『ハイドラ』 - Hydra（1979年）
『ターン・バック』 - Turn Back（1981年）
『TOTO IV〜聖なる剣〜』 - Toto IV（1982年）
『TOTO XIV〜聖剣の絆〜』 - Toto XIV（2015年）

参加アルバム

(割愛)

外部リンク

David Hungate featured page on the Party Of The Century international music project
David Hungate: I'm so glad to be playing Toto music again!
* デヴィッド・ハンゲイト - Discogs（英語）

デヴィッド・ハンゲイトは、その卓越した音楽的才能と多様な活動を通じて、音楽史にその名を刻んでいます。

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