聖なる剣

TOTO IV ～聖なる剣～

TOTOの4枚目のアルバム『TOTO IV ～聖なる剣』（1982年）は、バンドのキャリアにおける重要な転換点となりました。前作までのヒットを受け、本作でTOTOは商業的な成功と批評家からの評価の両方を確立し、その人気を決定的なものとしました。

概要

『TOTO IV』は、全米アルバムチャートで4位を記録する大ヒットとなり、世界中で数百万枚を売り上げました。特に、グラミー賞では、アルバム・オブ・ザ・イヤー、レコード・オブ・ザ・イヤーを含む6部門を受賞。メンバー自身も予想しなかったほどの成功を収めました。

日本では、オリコン洋楽アルバムチャートで5週連続1位を獲得。シングルカットされた「アフリカ」は全米1位、「ロザーナ」は全米2位、「ホールド・ユー・バック」も全米トップ10入りするなど、驚異的なヒットを記録しました。

「アフリカ」は、その後も多くのアーティストによってカバーやサンプリングされています。ジョジョが2007年のシングル「Anything」でサンプリングした他、小室哲哉のグループTRUE KiSS DESTiNATiONもカバー。また、ゲームソフト『グランド・セフト・オート・バイスシティ』にも収録されるなど、時代を超えて愛される楽曲となっています。

アルバム発表後、ベーシストのデヴィッド・ハンゲイトが脱退し、マイク・ポーカロが加入。PVはマイクが出演しています。

収録曲

1. ロザーナ - "Rosanna"
2. メイク・ビリーヴ - "Make Believe"
3. ホールド・ユー・バック - "I Won't Hold You Back"
4. グッド・フォー・ユー - "Good for You"
5. イッツ・ア・フィーリング - "It's a Feeling"
6. アフレイド・オブ・ラヴ - "Afraid of Love"
7. ラヴァーズ・イン・ザ・ナイト - "Lovers in the Night"
8. ウィ・メイド・イット - "We Made It"
9. ユア・ラヴ - "Waiting for Your Love"
10. アフリカ - "Africa"

参加ミュージシャン

ボビー・キンボール - ボーカル
スティーヴ・ルカサー - ギター、ボーカル
デヴィッド・ハンゲイト - ベースギター、ギター
デヴィッド・ペイチ - キーボード、ボーカル
スティーヴ・ポーカロ - キーボード、ボーカル
ジェフ・ポーカロ - ドラム、パーカッション

ゲスト・ミュージシャン

レニー・カストロ - コンガ、パーカッション
ラルフ・ディック - シンセサイザー
ゲイリー・グラント - トランペット
ジェリー・ヘイ - トランペット
ジム・ホーン - サクソフォーン、リコーダー
ジェームズ・ニュートン・ハワード - オーケストラ・アレンジ、指揮
トム・ケリー - バック・ボーカル
ロジャー・リン - シンセサイザー・プログラミング
マーティン・フォード・オーケストラ - ストリングス
マーティ・ペイチ - オーケストラ・アレンジ
ジェームズ・パンコウ - トロンボーン
ジョー・ポーカロ - パーカッション、シロフォン、ティンパニ、マリンバ
マイク・ポーカロ - チェロ
ティモシー・B・シュミット - ボーカル
トム・スコット - サクソフォーン
ジョン・スミス - サクソフォーン

『TOTO IV』は、TOTOの音楽的な才能と多様性を示すだけでなく、1980年代の音楽シーンを代表する作品として、今もなお多くの音楽ファンに愛されています。

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