データハウス

株式会社データハウスの概要

株式会社データハウスは、日本国内で幅広いジャンルの書籍やムックを手掛ける出版社です。特にマニュアル関連の書籍や様々な謎本の出版に力を入れており、そのユニークな商品ラインナップは多くの読者に支持されています。

設立と初期の歴史

この会社は、鵜野義嗣氏が編集プロダクションでの経験を生かし、1983年に設立しました。社名には「データを集める」という意味が込められており、その方針に基づいて書籍を発行していきました。初めて世に出た書籍は『田中角栄最新データ集』で、情報研究所が編纂したもので、2万部印刷されたうち1万部が売れました。

続いて出版した『おもしろすぎるデータハウス』は、多くの人々の関心を引き、8万部というヒットを記録しました。この成功により、データハウスは出版界での地位を確立し始めました。特に、1984年に出版した『悪の手引書』ではタブーを扱った内容が多くの話題を呼び、当社のスタイルとして有名になりました。

売上の浮き沈みとタレント本

その後、会社は一時期売上が伸び悩む時期を迎えましたが、タレント本の発行により再び注目を集めることに成功しました。特に、長門裕之の暴露本『洋子へ　長門裕之の愛の落書集』は、メディアに取り上げられてセンセーショナルな反響を呼び、最終的には40万部以上の売上を記録しました。

人気の高まりとマンガ・アニメの謎本

1990年代に入ると、データハウスは『磯野家の謎』や『サザエさんの秘密』などのマンガやアニメに関する書籍を続々と発表し、いずれも好評を博しました。特に『磯野家の謎』は200万部以上の売上を記録し、データハウスの名を広めるきっかけとなりました。

また、同期間中には鬼畜系のブームにも乗り、『危ない1号』などの鬼畜本が30万部のヒットを記録するなど、多様なジャーナリズムを反映した作品も数多く発表しました。しかし、2000年に起こった一連の爆弾事件で問題作が犯罪に利用されたことから、一時期廃刊を余儀なくされるなどの困難も経験しています。

社長の鵜野義嗣

データハウスの社長である鵜野義嗣氏は、特異な経歴を持つ人物です。彼は伊豆で「怪しい少年少女博物館」や「ねこの博物館」など、独自の博物館を企画・運営し、多くの観光客を惹きつけています。もともと滋賀県で佃煮屋の子として生を受け、日本大学法学部を卒業後、仲間と共に学校向けの教材を作成するための研究所を設立。その経験を経て、35歳でデータハウスを設立しました。

結論

現在も、データハウスは独自のスタンスで書籍を出版し続けており、さまざまなジャンルに挑戦する姿勢が多くの読者に支持されています。これからの展開にも注目が集まります。

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